前回、それぞれの調について、どのように調号をつけたらいいのかを学習しました。
今回は、試験でよく出題される調をもとに、試験時間内でサクッと図を書いて、移調前の調を見つける方法を紹介します。
※試験前で焦っている方は、真ん中あたりまでスクロールして「試験で使える!調の見つけ方」から読んでください。
動画で学習♪
完全5度の法則
♯や♭のつき方には法則があって、「完全5度」というのがキーワードになってきます。
和音でも重要な役割をしていた「完全5度」ですが、調の話をするときにも重要です。
主音が完全5度上がると、♯が増える
♭の数、♯の数を表にしたものです。
主音 | ♭の数 | ♯の数 | |
変ホ長調 | ミ♭ | 3 | |
変ロ長調 | シ♭ | 2 | |
へ長調 | ファ | 1 | |
ハ長調 | ド | ||
ト長調 | ソ | 1 | |
二長調 | レ | 2 | |
イ長調 | ラ | 3 | |
ホ長調 | ミ | 4 |
どこに「完全5度」が隠れているかわかりますか?
主音をよーく見てみてくださいね☆
正解はこちら
「ハ長調(主音ド)」から見ると
- 主音が完全5度上がると、♯が一つ増える
- 主音が完全5度下がると、♭が一つ増える
となっています。
♯の増える順番も5度
実は、♯や♭の付く位置にも法則が・・・
ここまでは試験で問われないのですが、
主音 | ♭ | ♯ | |
変ホ長調 | ミ♭ | シ、ミ、ラ | |
変ロ長調 | シ♭ | シ、ミ | |
へ長調 | ファ | シ | |
ハ長調 | ド | ||
ト長調 | ソ | ファ | |
二長調 | レ | ファ、ド | |
イ長調 | ラ | ファ、ド、ソ | |
ホ長調 | ミ | ファ、ド、ソ、レ |
♯の増え方は、「ファ・ド・ソ・レ・・・」と5度ずつ増えています。
(ファソラシド、ドレミファソ、ソラシドレ・・・とやっていってくださいね)
♭は反対で、「シ・ミ・ラ」と5度ずつ下がっていきます。
(シラソファミ、ミレドシラ・・・とやっていってくださいね)
なんだか、音楽っておもしろいですね♪
ワークシートで確認!
ここまでだらだらと書いてしまいましたが、時間のある方は、実際に試験でよく問われる調の調号を調べてみましょう。
○長調と調号2
音楽理論の美しさを感じるとともに、理解がぐっと深まるはずです。
試験で使える!調の見つけ方
裏技っぽいけど、裏技じゃないよ。理論に裏付けされた簡単な図を書いて、らくらくゴールにたどり着きましょう!
- 縦に「ド・レ・ミ」と書きます。
- 「ファ・ソ・ラ」を書きます。
ドの上にファ、ドとレの間にソ、レとミの間にラを書くのがポイントです。 - ドの横に「0」と書きます。
主音ドで始まるハ長調は、♯も♭も0だからです。 - 0の下に「1・2・3・4」と書きます。
♯の付く数ですね。 - 0の上に「-1」と書きます。
♭1個という意味です。
マイナスは付けても付けなくてもいいのでお好みで。これで図は完成! - 問題の調号を見ます。
♯の数、♭の数だけ見ましょう。
何の音に♯や♭がついているかは気にしなくていいです。 - さっき書いた表と照らし合わせると・・・
♯が3つなので主音ラの「イ長調」と分かります。
♭が2個以上だった場合、♯が5個以上だった場合
「完全5度下」や「完全5度上」を使ってもとめてもいいですが、先ほどの表に一工夫すると簡単に分かります。
ファ・ソ・ラの流れで、ミの下にシを書きます。
下から読むと「シミラレ・・」となっていますね。
「シミラレ・・・」にそれぞれ♭を付けて下から書きます。
そうするとこんな感じ。
お手元のワークシート②○長調と調号を見て、確かめてみてくださいね♪
何長調?
試験でよく問われる調の調号をのせておきますので、ノートの隅っこにでも上記で紹介した表を書いてから、解いてみてください☆
解答
- ♯1つなので、主音ソ→ト長調
- ♭1つなので、主音ファ→ヘ長調
- ♭2つなので、主音シ♭→変ロ長調
※ヘ長調の主音ファから、完全5度下がって主音シ♭になります。 - ♯2つなので、主音レ→ニ長調
- ♯3つなので、主音ラ→イ長調
- ♯4つなので、主音ミ→ホ長調
さぁ、移調前の調が分かったので、次は移調後の調の調号です!
先ほどの図は、移調後も使うので消さずに取っておいてくださいね☆
☆伴奏(問1)
★楽典用語(問2)
①楽譜の読み方♯♭♮
②音階の基本
③音程2度3度(問3・問4・問5)
④音程5度など(問3・問4・問5)
⑤移調(問4・問5)
⑥和音の根音ABCDEFG(問3)
⑦和音のコードMとm(問3)
⑧和音dim、aug基本形(問3)
⑨和音M、mの転回(問3)
⑩和音セブンスコード(問3)
⑪移調、調号の考え方(問5)
⑫移調前の調の調べ方(問5)
⑬移調後の調の調べ方(問5)
⑭和音の移調(問4)
♪二長調の階名「ファ」は、音名「嬰ト」である。の解き方(問6)
コメント
こんにちは!
追い込みでパニック中です笑
短調の場合が見当たらなかったので、作ってみました。
レラミシファ#ド#
-1 0 1 2 3 4
かな??
試験には短調出ないのでしたっけ?
ぷさん、ありがとうございます。
短調は主音がラ(イ)なので長調のそれぞれの音を、短3度下にしてあげるといいですね♪
おお!なるほど、、。
こんばんは!
音楽問題で頭を悩ませていた試験の数日前にこちらを発見して、じっくり読み込ませていただきました。市販のテキストよりものすごくわかりやすく、本日の試験、自己採点の結果は音楽満点でした。シャープとフラットの意味すらわからなかったのに…!
しかし大丈夫と思っていた教育原理だけを落としてしまいました(´;ω;`)
また四月にお世話になります。
条文の穴埋め問題が多く、著者の内容まででてきたのが泣きそうでした。
いたちさん、コメントありがとうございます(*^_^*)
音楽、無事に点数取れたんですね!良かったです♡
教育原理は、教員採用試験レベルの問題がちまちま出るんですよね。
4月に向けて、教員採用試験用の教職教養のテキストや問題集を手にとってみるといいかもしれません。インクルーシブ教育やキャリア教育、いじめなど保育士試験の問題集より内容が深いです。ただ、保育士試験の一問一答問題集のような親切な問題集がなかなかないのが難点です。
4月に向けて、一緒に頑張りましょう(^O^)/
なんと、自己採点では独学一発合格っぽいです‼︎
うぱみさんのこちらのサイトを一番初めに見つけ、このスタイルで合格しようと決めたんです。
市販テキスト3冊のみ、通信教育なし、しめて五千円です笑。
特に音楽分野ではうぱみさんの解説で向かう所敵なしになりました。
引き続き実技分野でもこちらにお世話になります!
ぷさん、コメントありがとうございます(●^o^●)
一発合格おめでとうございます(^O^)/
5千円て、すごいですね。コスパ・・・
ぶれずに、一心に学習してきたんですね。
2次試験に向けて、もうひと頑張りですね!応援しています♡
問題集の解説を見ても全くわからずこちらのこちらを参照させていただいたらまあなんと分かりやすいことびっくりです。
実際に手書きの部分を写しながら勉強してます。ほんとにありがたいです。引き続き参考にさせていただきます。
えびさん、コメントありがとうございます(^^)
頑張ってください♪