R6前期筆記試験まで、あと32日☆

糖質で最重要はブドウ糖!単糖類・二糖類・多糖類の覚え方

この記事は約10分で読めます。

とにかく名前が似ていてわかりにくい「糖類」について、整理してみようと思います。

保育士試験 子どもの食と栄養 糖の種類と覚え方

先に出題傾向を確認しておくと

☆糖質の出題傾向☆

  1. 糖質とは?
  2. 糖類の種類
  3. 糖類の消化
  4. アレルギー、先天性代謝異常

の4タイプに別れます。

「子どもの食と栄養」では1問程度出題があります。
4は、「子どもの保健」でも出題されることがあります。

2の「糖質の種類」は、覚えることが多い上に、似ている名前がいっぱい出てくるので挫折しがちですが、ここをきちっと理解しておけば、3・4もよくわかるようになりますよ!

今回は2「糖質の種類」について解説します☆
※「覚え方」と書きましたが、語呂合わせ的なものではなく、興味を持ちやすいように&理解しやすいように書いています。

↓動画でチェックしたい方はこちら♪

糖質の種類

ガラクトース&ラクトース」と「それ以外」を分けて学習した方が効率いいと思います。

単糖類 ブドウ糖(グルコース)
果糖(フルクトース)
ガラクトース
二糖類 麦芽糖(マルトース)
ショ糖(スクロース)
乳糖(ラクトース)
多糖類 でんぷん(植物)
デキストリン
グリコーゲン(動物)

単糖類

単糖類 ブドウ糖(グルコース)
果糖(フルクトース)
ガラクトース

グルコース(ブドウ糖)

「glucose」。語源は、ギリシャ語の「glykys(グリキス)」=「甘い」より。

ブドウ糖(グルコース)

さて、ここでクイズです!

ブドウ糖は、なぜ「ブドウ」?

  1. ぶどうの中から発見されたから
  2. 顕微鏡で見ると、ぶどうみたいな形をしているから
  3. 紫色だから

私は2だと思ってましたが、正解は「1」!
18世紀にドイツの科学者が、干しぶどう(レーズン)の中から見つけたらしいです。なので「grape suger(ブドウ糖)」なのですね!
※最初に一文字しかあっていませんが、ブドウ糖→grapesugar→glucose(グルコース)と覚えておきましょう。

ブドウ糖は、植物も動物も栄養源にしています。生命にとって大事なもの。

植物は葉緑体で光合成をしますが、その時、作られるのがブドウ糖。細胞が呼吸するためのエネルギーになります。たくさん作ったときには、また今度使おう〜って感じで、「でんぷん」の形にして蓄えられます。

動物の場合、血糖として血液中にあり、その濃度はインスリンなどのホルモンの働きによって一定(約0.1%)に保たれます。余剰分は、「グリコーゲン」として、肝臓や筋肉に蓄えられます。

「糖質」というと、砂糖や炭水化物に含まれているイメージが強いかもしれませんが、実は「野菜」や「肉」にも糖類がいっぱいなのです。

血液中のブドウ糖濃度はホルモンにより調節され、一定の濃度に保たれている。 (H29前 子どもの食と栄養)

正答:○

フルクトース(果糖)

「fructose」。名前の通り、フルーツの中にいっぱいある単糖類の糖です。

果糖(フルクトース)
果糖→fruitsugar→fructose

ショ糖(砂糖の主成分)の1.73倍の甘みがある一方で、血糖値を上げにくいという性質があるので、血糖値が心配な人は「ブドウ糖より果糖がいい」とされています。
※血糖値は血液中のブドウ糖濃度。果糖を食べたとき「血糖値が上がらない」ではなく「上げにくい」としているのは、果糖の一部は、体内でブドウ糖に変換されるためです。残りの果糖は、肝臓で代謝されるため、とりすぎはアルコールなどと同様に、肝臓に負担をかけると言われています。脂肪肝の原因になることもあります。

冷やすと甘みが強くなります。

スイカとかゼリーとか、食べる前に冷蔵庫に入れて冷やしておくと、美味しいのはそのためです♡

ちなみに、温めると甘みが弱くなります(ショ糖の6割程度)。

さてここでも問題!

ぶどうに含まれているのは?

  1. グルコース
  2. フルクトース
  3. ガラクトース

フルーツだから「2」?
でもさっき、「ぶどうからブドウ糖が見つかった」って言ってたから「1」??

正解は「1と2」です!

何が言いたいかというと

「果物に入っている糖はすべて果糖」ではない

ということ。

果物の中には、「ブドウ糖が多いもの」「果糖が多いもの」「ブドウ糖と果糖が多いもの」「ショ糖が多いもの」があります。(どの果物がどれにあたるのか調べてみたのですが、サイトによってまちまち。試験には出ないので、覚えなくていいと思います。下のは一例です。興味と時間があったら調べてみてください。)

  • ブドウ糖の多い果物
    →キウイ、アンズ、サクランボなど
  • ブドウ糖・果糖が同じくらい含まれている果物
    →ベリー系(ブルーバリー、イチゴなど)、柿など
  • 果糖の多い果物
    →リンゴ、メロン、マンゴー、ぶどう、スイカ、びわなど
  • ショ糖の多い果物
    →シトラス系(レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)
    もも、バナナ、メロンなど

人間はそもそも果糖の消化能力が高くないので、人によっては、果糖の多いものをたくさん食べるとお腹を壊してしまうようです(・。・;

果糖(フルクトース)は、単糖類の一つである。 (H26本 子どもの食と栄養)

正答:○

ミニテスト

グルコースとフルクトースに的を絞ったミニテスト!


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二糖類

単糖類が二個くっついたもの(二分子結合)を「二糖類」といいます。

テキストによっては「少糖類(オリゴ糖)」となっているものもあります。
「少糖類」は、「単糖類」が2~10個程度くっついたものを言います。
「二糖類」と「三糖類以上の少糖類(オリゴ糖)」とは性質が違うので、分けて考えた方がいいかな?と私は思います(後述)。

単糖類 ブドウ糖(グルコース)
果糖(フルクトース)
ガラクトース
二糖類 麦芽糖(マルトース) ブドウ糖+ブドウ糖
ショ糖(スクロース) ブドウ糖+果糖
乳糖(ラクトース) ブドウ糖+ガラクトース

マルトース(麦芽糖)

マルトース

ブドウ糖が二分子結合した物。

◎語呂合わせ◎

ぐるぐるまるちゃん(◎▽◎)/♪
グルコース+グルコース→マルトース)

した大から作られます。つまり「malt」。お酒好きな人はピンと来るかも。

サツマイモをゆでる時、一気にゆでるよりも、ゆっくりことことゆでたほうが甘くなるのですが、これはゆっくりゆでることでサツマイモのでんぷんが麦芽糖に変わるかららしいですよ♪

水あめの主成分で、蜂蜜にも含まれています。

水あめの主成分

  • 麦芽糖
  • ブドウ糖
  • デキストリン

蜂蜜の主成分

  • ブドウ糖
  • 果糖
  • 麦芽糖

麦芽糖(マルトース)は、ブドウ糖と果糖が結合した二糖類である。 (H26本 子どもの食と栄養)

正答:×

スクロース(ショ糖)

ブドウ糖と果糖が一個ずつつながったもの。砂糖の主成分です。

◎語呂合わせ◎

ぐるショット(*▽*)=====☆
糖(フルクトース)+グルコース→ショ糖(スクロース))

↑ なんか、勘ぐられてる?怖いー!!

ショ糖を結晶化させたものは「氷砂糖」としておなじみ♪
加熱すると茶色くなります(カラメル)。

ちなみに砂糖は英語で「sugar」ですが、フランス語だと「sucre」(スゥークフ)。フランス語の方が、「スクロース」に似ている気がします。

  1. ブドウ糖(グルコース)は、ショ糖、乳糖、麦芽糖などの構成成分である。 (H30前 子どもの食と栄養)
  2. 果糖(フルクトース)は、ショ糖の構成成分である。 (H30前 子どもの食と栄養)

正答:1○ 2○

ミニテスト

※気合を入れて、集中してやらないと、なかなかクリアできないので注意!

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多糖類

「ブドウ糖」がたくさんつながったものです。

「ブドウ糖(グルコース)」は、植物にとっても、動物にとっても、生きるために重要なものです。なので、いつでも使えるように、植物は「でんぷん」動物は「グリコーゲン」の形で、体の中に蓄えています。

単糖類 ブドウ糖(グルコース)
果糖(フルクトース)
ガラクトース
二糖類 麦芽糖(マルトース) ブドウ糖+ブドウ糖
ショ糖(スクロース) ブドウ糖+果糖
乳糖(ラクトース) ブドウ糖+ガラクトース
多糖類 でんぷん(植物) ブドウ糖+ブドウ糖+ブドウ糖+ブドウ糖・・・・・・・
デキストリン(でんぷんを加水分解) ブドウ糖+ブドウ糖+ブドウ糖+ブドウ糖・・・・・・・
グリコーゲン(動物) ブドウ糖+ブドウ糖+ブドウ糖+ブドウ糖・・・・・・・

でんぷん

お米やじゃがいも、でんぷんのりのイメージが強いでしょうか?

でんぷん

「ブドウ糖(グルコース)」がたくさんつながったもので、そのつながり方によって「アミロース」と「アミロペクチン」に分かれます。

  • アミロース・・・直鎖状
  • アミロペクチン・・・分岐状

アミロペクチンの方がもちもちしています。もち米は、アミロペクチン100%です。

アミロースとアミロペクチンは、いずれもでんぷんを構成する成分である。 (H26本 子どもの食と栄養)

正答:○

デキストリン

でんぷんを加水分解したもの

↑とにかく呪文のように繰り返して覚えてください。

でんぷんを酸や酵素で加水分解すると生じる。分子量は、でんぷんよりは小さく、麦芽糖よりは大きい。 (H26再 子どもの食と栄養)

正答:デキストリン

グリコーゲン

動物の肝臓や筋肉の中に蓄えられています。

摂取後すぐに利用されない糖質は、肝臓や筋肉においてグリコーゲンや脂肪に変化してエネルギー貯蔵物質として蓄えらる。 (H29前 子どもの食と栄養)

正答:○

ミニテスト

  • 二糖類
    →グルコース(ブドウ糖)+○○
  • 多糖類
    →グルコース(ブドウ糖)がいっぱいくっついたもの

    • 植物→でんぷん
    • 動物→グリコーゲン

頭の中を整理しながら、頑張ってくださいね!


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おまけ

保育士試験にはほとんど出ないけど、気になった人のために♪

少糖類(オリゴ糖)

「少糖類」は英語にすると「oligosaccharide」。

でんぷんやグリコーゲンより小さいので、分解できそうな気がしますが・・・

人の体はオリゴ糖を分解してエネルギーとして利用することができません

よく、「便秘にはオリゴ糖」と言われますが、それは、「分解されずに腸まで届いて、ビフィズス菌のえさになるから」なんだそうです。

希少糖(プシコース)

「少糖類」と似ていますが、別物です。
私の好きなゼリーには「希少糖入り」とよく書いてあります。
「なんか珍しいものが入ってる!(その割には大量生産で安いな・・・。)」と思って調べてみたのですが、「希少糖」は「自然界にはほぼ存在しない単糖類」なのだそう。つまり、工場で作られる糖。主なものは「プシコース」と言って、「ショ糖の0.3%しかエネルギーとして使われない」「甘さはショ糖の7割。」とのこと。「ヘルシーな糖」だけれども、体にとっていいのかは謎。

糖の種類まとめ

 

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コメント

  1. ぱんこ より:

    10月の試験に向けて勉強しています。家事育児仕事しながらは大変ですが、昔から福祉の仕事に興味があり、どうにか一回で受かりたいと必死です…!一問一答やテキストだけだと眠くなってしまうので、集中できなくなったときにこちらを見させていただいてます。うぱみさんの解説は分かりやすく覚えやすくて、とても助かります。子育て支援関連法の語呂合わせは特に秀逸だと思います。これからもよろしいお願いします((*’ω’*))

    • うぱみ より:

      ぱんこさん、コメントありがとうございます♪

      お役に立てて嬉しいです!
      育児しながらの学習、一緒に頑張りましょう(^o^)/

  2. メイアン より:

    本日、これから試験です。最後のみなおしでスタバでミニテストやってます。前期は独学で9学科中、子どもの食と栄養だけ落としてくやしかったので今回は絶対とりたい!
    ほんとに役に立ってありがたいブログでした。神。
    こんな私は現役サラリーマンの兼業ママ、子供は今年の春まで保育園生。授乳も離乳食もひととおりやって来たけど保育士側から必要になる知識との乖離に驚きました。じゃ頑張ってきます。ありがとうございました。

    • うぱみ より:

      メイアンさん、コメントありがとうございます!

      どうかお力を発揮できていますように(>_<)~☆

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