「コードネーム」とは、和音の組み合わせを記号で表したものです。
「コードネーム」って、私はピアノを習ったときに、教わったのですが、「ドミソはC」「ファラドはF」って感じで、作り方まで懇切丁寧に教わったわけではありませんでした。 なのでなんとなく「コード」を使う人って、ピアノよりも、ギター弾く人ってイメージが強いです。
もしくは、コナンに出てくる黒の組織??
冗談はさておき、保育士試験の手引きには、2次試験・音楽で出題される曲の楽譜が載っていますよね。 一見「右手しか書いてないじゃないか!」(でも結構忙しそう)と思うのですが、 ちゃんと左手も書いてあります。 それが、GやD7といったコード。 和音の組み合わせを簡単に表したものです。
※ただし、コードが書いてあるからといって、みんながみんなおんなじ演奏になるわけではありません。 話を1次試験の保育実習理論・音楽に戻しましょう。 保育士試験で問われる「コードネーム」って、「よく使うやつ」が出るというよりも、「どんなコードネーム」でも出る、って感じです。 なので、あてずっぽうに、聞いたことがあるようなコードを選んでも、不正解になります。 和音は必ず出題されるので、コードの作り方を理解して、確実に「5点」とりましょう。 こちらの記事は、少し図を見直して書き直しました↓
内容はほとんど同じですが、初心者の方により理解しやすくなっていると思いますので、先にこちら↑をご覧になることをお薦めします。
コードの基本
「オバケなんてないさ」の楽譜では、GやD7、Adim、A7が見られますね。 コードは、A~Gまでのアルファベットがまず始めに書かれます。 このA~Gは、「根音(こんおん)」と呼ばれています。
3つの音で作る和音の場合、基本的「ドミソ」「レファラ」「ファラド」など、一個飛ばしに音を拾っていきます。 この場合、和音の一番下の音が「根音」となります。
- ドミソ → 根音「ド」
- レファラ→ 根音「レ」
- ファラド→ 根音「ファ」
「根音」には、名前がついています。 ラから始まり、ABCDEFGとなります。 たとえば、「ドミソ」の和音の場合、根音は「ド」なので、「C」です。 もっと根音について勉強したい方は、こちらのミニテストをやってみてくださいね! 全10問。1分くらいでできて、根音を探すコツがつかめますよ♪ →うまく表示されない方はこちら(別ウィンドウで開く) 「完全攻略モード」と「徹底復習モード」はどちらでもいいのですが、 「完全攻略モード」にすると、2回目からは間違った問題だけが表示されます。手っ取り早く勉強したい方は、こちらがいいですよ❀ 「徹底復習モード」にすると、2回目からは、間違った問題が多く出題されるのですが、今回のは、1回に10問中10問が出題されるので、あまり関係ないです。
メジャーコードやマイナーコードって何?
ここで察しのいい人は、同じように一個飛ばしに見える和音「ドミソ」「レファラ」「ミソシ」でも、音の幅は違うんじゃないの?って思いますよね。 (そんなことまったく思わなかった!って方は、前回の記事↓を先にご覧ください。)
その通りです! その違いから、「メジャーコード」や「マイナーコード」ができています。 さて、ドミソ・レファラ・ミソシ・ファラド・ソシレ・ラドミ・シレファを○●で書いてみましょうか! そして、書いたら分類してみましょう。
メジャーコード
長3和音と、短3和音の組み合わせでできています。 全体では、完全5度になります。 書き表す時には、根音を表すアルファベットのみで、余計なものはつけません。 C、F、Gと表記します。
m:マイナーコード
メジャーコードと同様、全体は完全5度ですが、 真ん中の音が、半音低くなっています。 短3和音+長3和音の組み合わせです。 根音を示すアルファベットの後に、「m」を付けて書き表します。 「Dm」は、「ディーマイナー」と読みますよ。
ちなみに、真ん中の音に「♯」を付けて、半音上げると、メジャーコードになります。
反対に、メジャーコードで、真ん中の音を半音下げる(♭を付ける)と、マイナーコードになります。
- ドミソ(C)→ドミ♭ソ(Cm)
- ファラド(F)→ファラ♭ド(Fm)
- ソシレ(G)→ソシ♭レ(Gm)
dim:ディミニッシュコード
さて、残ったのが「シレファ」 短3度+短3度で、全体では、減5度ですね。 この場合は、「ディミニッシュ」といって、根音を表すアルファベットの後に、「dim」を付けます。 ♯や♭などの調号を付けると、簡単にメジャーコードやマイナーコードになるので楽しいですね。 勉強の合間に、いろいろやってみると、頭の体操になってリフレッシュできますよ!
aug:オーグメントコード
さて、「短3和音+短3和音」があるのなら、「長3和音+長3和音」もあるはず!ですよね。 長3和音+長3和音は、全体では増5和音になります。 「オーギュメント」や「オーグメント」といい、「aug」を付けます。 これも♯や♭で調号すると、メジャーコードやマイナーコードになるので、やってみてくださいね。
ちょこっとまとめ
ドミソなど、一個飛ばし・3つの音で作る和音
- 長3度+短3度→メジャー
- 短3度+長3度→マイナー(m)
- 短3度+短3度→ディミニッシュ(dim)
- 長3度+長3度→オーグメント(aug)
ミニテストで和音をマスター!
基本の和音を作る問題です。 「和音が苦手だけど、何となくわかってきた」って方。 まずは「ヒントあり」から、ミニテストで練習しましょう。 実際の試験同様、①~⑳の記号のうち、3つの記号の組み合わせで答えます。 本当は、クイズの画面上に、キーボードの絵を入れたかったのですが、技術的にできませんでした。なので、クイズの上のキーボードの図を見ながら考えてみてくださいね☆ とりあえず、やってみましょう♪
→うまく表示されない方はこちら(別ウィンドウで開く) ヒントありで慣れてきたら、ヒントなしでもやってみましょう。
→うまく表示されない方はこちら(別ウィンドウで開く) 調号のつかないメジャーコードで一番難しいのが「B」ではないでしょうか? 私も、Bはしょっちゅう間違えます。 あんまり裏技は出したくないのですが、裏技的に解くなら、 (ここまで読んでくださった方なら、大丈夫と思って書きます)
- メジャーコード:根音+4+3 →B:⑤⑨⑫
- マイナーコード:根音+3+4 →Bm:⑤⑧⑫
- ディミニッシュコード:根音+3+3 →Bdim:⑤⑧⑪
- オーギュメントコード:根音+4+4 →Baug:⑤⑨⑬
って感じでしょうか。 「B」を作るときには、根音を決めて(シ=⑤)、5+4で⑨、9+3で⑫. +4は「長3度」、+3は「短3度」 キーボードの記号の並び方は、ここ5年間全く変わっていないので、使えると思います。
ただし、これは基本形のとき。 多くの出題は、「転回」されたものが出るので、もう1ステップ上がっておきましょう。 ということで、和音の基本形の作り方が分かったところで、次回は応用編。 「和音の転回」ですよ~!
コメント
うぱみ様
保育士試験を受けるのに当たって、音楽が全く分からなくて困っている時にこちらに辿りつける事が出来ました。本当にありがとうございます。ノートに書き写しながらゆっくり、じっくり読んで、理解をしていたつもりでしたが、途中で分からなくなってしまいました。教えて下さい。
マイナーコードの説明の下に♯をつけて半音あげるとメジャーコードになります。の下に
レファラ(DM)→レファ♯ラ(D)とありますが、これを○●で直すと、
レ・ミファ・ソ・ラを区切ると、DMなので、短3度+長3度ですよね?なので、短3度は黒鍵を一つ挟むので、レからファで、短3度が出来て、ファからラで区切ると黒鍵を二つ挟んで、長3度ができます。それを真ん中の音に♯をつけると、レファ♯ラとなり、レ・ミファ◎ソ・ラとなります。メジャーコードなので、長3度+短3度にするのですが、長3度がどこまでなのかが分かりません。黒鍵を二つ挟みたいので、◎までなのか?そして、短3度も3度なのでファから区切ってしまうと、黒鍵を二つ挟んでしまう事になります。
理解力がなくて申し訳ありません(>_<)よろしくお願いします。そこがいまいち分からないまま、進んだら、まとめの図を見てもどうして?となってしまいました。お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
五十嵐さん、コメントありがとうございます。
長3度、短3度の理解は、基本的には間に挟む黒鍵が2つか1つかでOKなのですが、「レファ♯」「ファ♯ラ」のように♯や♭がついてくると、ちょっと発展させなければなりません(๑•̀ㅂ•́)و✧
白鍵を○、黒鍵を●で書いてみたほうがわかりやすいかと思います。
☆レファラ
レ→ファ ○●○○ →短3度
ファ→ラ ○●○●○→長3度
☆レファ♯ラ
レ→ファ♯ ○●○○●→長3度
ファ♯→ラ ●○●○ →短3度
間にいくつ鍵盤を挟むか?とかの方が分かりやすいかもしれませんね(;´∀`)
うぱみ様
早速返信頂き、ありがとうございます。
レ→ファ♯ ○●○○●→長3度
ファ♯→ラ ●○●○→短3度 これは、間に挟む黒鍵が二つあるのに、なぜ短3度になるのかが、分かりません(>_<) 、、、間にいくつ鍵盤を挟むか?というのは、短3度だったら、黒鍵の間にひとつ白鍵があれば、短3度と判断して良いという事でしょうか?
ちょっと2度の所から、もう一回復習してみます。すみません。
長3度、短3度というのは「音の幅」です。
「間に挟む黒鍵の数」にこだわらず、「間に挟む鍵盤の数」で考えてみてください✾
和音の前の音・後ろの音共に♯も♭もついていない場合には、間に挟む黒鍵の数が多い方が、鍵盤1つ分音の幅が広くなるので、黒鍵2つ→長3度、黒鍵1つ→短3度となります。
前の音か、後ろの音に♯や♭がついていた場合には、例えば「レファ♯」の場合には、
レファ♯ ○●○○●
と間に3つ鍵盤をはさみ、これは音の幅で考えると
ドミ ○●○●○ ←長3度
と「同じ」になるので、「長3度」となります。
間に挟む鍵盤は、白でも黒でもいいんですよ〜(・_・;)
なかなかしっくりくる説明ができなくて、図を付け加えてみました(^^ゞ
それと「マイナー」の表記は小文字の「m」です。
「M」は「メジャー」です。
このあとセブンスコードが出てきたときに、こんがらがらないよう、付け加えておきます(^_-)-☆
うぱみ様
何度も返信頂き、ありがとうございます。自分の理解力の無さに凹んでいますが、なんとなくですが、そういうことか!と分かった様な気がします。この先も理解に時間がかかりそうなので、ひとまずおぼえられるその他の部分を先に学習し、最後に楽典部分に時間をかけて学習できるようにもっていこうと思います。また分からなくなった時に質問してしまうかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。毎度、ご丁寧にお答え頂き、ありがとうございました。
五十嵐さん、コメントありがとうございます。
音楽理論は難しいので、先に他の科目を学習するのは、出題範囲の広い保育士試験の学習においては懸命な判断だと思います。
今は難しく感じても、時間をおいて学習してみるとすんなりわかることもあるので、今回勉強したことは無駄にならないと思いますよ(*´∀`)
また一段落したら、学習してみてくださいね✾
音楽理論は解き方も色々あるので、しっくりくるやり方が見つかるといいですね。
うぱみ様
こんにちは、お久しぶりです。先日は大変お世話になりました。
私は、10月の試験が二度目のチャレンジとなりますが、とにかく音楽が苦手なので、前回は、勉強に時間がかけられなかったので、保育実習理論は受験しませんでした。
なので、この教科は10月が初めて受験する事になります。前回のつっかかりで心が折れそうでしたが、実習理論の音楽以外をそれとなく学習をざっと終えたので、本日またここに戻って参りました。
そしたら、今日、やっと頭の中でつながりましたー!(^^)!嬉しいですー!
ありがとうございました。ようやくこれから次のステップ(コードネームの回転)に進みます。一言ご報告をしたくてメールさせて頂きました。
五十嵐さん、ご報告ありがとうございます♡
クリアおめでとうございます☆
私も嬉しいです(≧▽≦)
この調子で頑張ってくださいね♪