保育士試験の受験の手引きは、1月6日(水)からHPに掲載されています。
申し込みをする方は、インターネットまたは郵送で受験の手引きを取り寄せて、願書を書いて、郵便局で受験料を払って、書類をそろえて、2月3日(水)までに提出することになります。提出しなければならない書類が多いので、2016年4月試験を受験される方は、早めに準備するようにしておきましょう。
願書提出の際には、一次試験に合格した場合の二次の実技試験で受ける科目を2つ選択して記入しなければなりません。
得意なものがあればいいのですが、特にどれも得意でないとか、まあまあかじったことはあるけど的な場合、何を選んだらいいのでしょうか。
ちなみに私はピアノは習ったことがあるのですが、弾き歌いは無理・・・と思って、造形と言語にしました。
平成28年実施の試験の内容
(1)音楽表現に関する技術
幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。
求められる力:保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること。
課題曲
1. 『かたつむり』 (文部省唱歌)
2. 『オバケなんてないさ』 (作詞 まきみのり・作曲 峰陽)
☆楽器は、ピアノ・ギター・アコーディオンのいずれか
(2)造形表現に関する技術
保育の一場面を絵画で表現する。
求められる力:保育士として必要な造形表現(情景及び人物等の描写や色使いなど)ができること。
(3)言語表現に関する技術
3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、下記の1~4のお話のうち一つを選択し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う。
1「うさぎとかめ」
2「おむすびころりん」
3「3びきのこぶた」
4「にんじん、ごぼう、だいこん」
求められる力:保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。
☆絵本、道具(台本・人形)などの使用は一切禁止
科目選びのポイント
2次試験の合格率は、95%といわれています。そこそこの対策をすれば、落ちることのない試験ですが、それでも油断していると落とされます。
とりあえずは、試験の内容を見て、得意なものを選ぶといいと思いますが、ここでは、準備にかかる手間やお金の面から考えていきます。
(1)音楽
・今回の課題曲は、2曲とも保育園でよく歌われ、子どもたちの好きな曲なので、練習しておいて損はないです!
・楽譜は一応受験の手引きの中に入っているが、コードネームを読んだり、編曲したり、移調したりと工夫が求められます。楽譜は、楽器屋さんなどでも手に入るので、これから保育の仕事をしようと考えているのであれば、保育の音楽がたくさん載っている本(2~3千円程度)を購入しておいといいと思います。
・ピアノの場合は、会場のものを使用できますが、ギター、アコーディオンは持参しなければなりません。特にギターやアコーディオンが得意というわけでなければ、ピアノが無難です。荷物にもなりませんし・・・忘れ物の心配もありません。
・家に練習に使えるような楽器がなければ、購入やレンタルをしたり、借りたり、教室に通ったりしなければなりません。ただ、この際なので自宅練習用にキーボードを購入しておくのもいいかもしれません。
・自分で対策をするのが不安な場合は、音楽教室に通うといいです。週1回で2カ月あれば、課題曲2曲ぐらいは弾けるようになりますし、弾きやすい弾き方や、テンポのとり方、声の出し方などアドバイスももらえます。月謝も月1万円くらいです。
というのも、一人で練習していると、リズムをとるのが難しいんです。勝手に早くなったり遅くなったりしても、それに気づかないこともありますし。でも試験で勝手にリズムを変えてしまったら減点ですよね。なので、音楽教室に通わない場合でも、音楽の得意な人に一度は聞いてもらうといいですよ。
また、キーボードとピアノの弾き心地は違います。キーボードは、どのキーをたたいても同じ大きさの音が出ますが、ピアノはたたき方によって音の強弱が変わります。本番はピアノですので、ピアノを弾く経験をして、慣れておくといいです。(お金はないけど、度胸のある人は、楽器屋さんのピアノを試し弾きするという手もありますが・・・)
(2)造形
・45分間で19センチ四方の枠の中に絵を描くのは結構大変です。子どもの絵や背景の絵など、よく練習をしておく必要があります。
https://hoikushi-taisaku.com/art/shutudai-kakomon/
・色鉛筆(12~24本)を用意する必要があります。(色鉛筆の選び方にもコツがあるのですが、そちらはまた今度。)
・練習用の紙、こだわる人は本番と同じケント紙を用意して、練習します。ケント紙と普通紙では、色鉛筆の発色の仕方が違います。
・図書館やインターネットで、イラストや子どもの写真を見ながら練習できます。
・練習にかかる費用としては、練習用の紙と色鉛筆で2~3千円程度。色鉛筆にこだわっても、5千円は行かないのではないでしょうか。
(3)言語
・3分間になるようにお話をまとめます。
・お話のテーマは4つ与えられ、その中から一つ選び、絵本などを参考に、3歳児に聞かせることを想定しながら、自分でお話の展開を考えます。
・図書館やインターネットでお話を調べることはできますが、求められているのは「読み聞かせ」ではなく「語り」なので、話の展開や話し方に工夫が必要です。
・絵本や道具は使うことができません。考えたお話は覚えて、声のトーンや速さ、表情を工夫して話す必要があります。
・お金はほとんどかかりません。
・子ども相手に話す機会の少ない人は、子ども相手の話をイメージするのが難しいかもしれません。
・試験のときは、自分の目の前に置かれた椅子3脚を子どもに見立てて話をします。実際に聴いているのは、試験官の方なので、ちょっと恥ずかしいです。
ちなみに
以下が「造形」で46点だった私の絵です。(50点満点、30点合格)
ところどころ変ですが、こんなんでも高得点で合格できます!
この絵を見て、自分でも描けそうって方、ぜひ「造形」に挑戦してみてくださいね!
コメント
絵画試験なのですが、色鉛筆なにがいいかなぁて。。ファーバーカラー、というのが、目に付いたのですが、三菱、トンボ、ファーバーカラーでしたら、どれがいいでしょうか?
ミニーさん、コメントありがとうございます✿
お返事遅くなってごめんなさい。
人によって、筆圧や絵の描き方が違うので、絶対にこれ!とは言えないのですが、余裕があれば3種類試してみるのが一番いいかと思います。
1種類だけで描こうとすると、色が薄い色と濃い色があったりするので、書いてみて、色が薄いなとか描きにくいな、と思ったら他の種類の色鉛筆を試してみるとか。
本番は、何種類かの色鉛筆を混ぜて持ってくる方が多いと思うので、いろいろと研究してみてください(●^o^●)♡