保育士試験「教育原理」で出題の多いスキナーは、20世紀を代表するアメリカの心理学者です。
ネズミを使った実験で「オペラント条件付け」を提唱。
それを活かした「プログラム学習」が有名です。
教育原理で出題の多い「学習理論」の中でも、「プログラム学習」は、「問題解決学習」「発見学習」「完全習得学習」とはタイプの異なる学習理論(個別学習法)です。「レスポンデント条件付け」との違いもしっかり押さえておきましょう。
スキナーのプログラム学習
☆スキナーのキーワードと覚え方☆
- プログラム学習
- オペラント条件付け
チーズはプロセスがしゅき♡なスキナー
(プログラム学習、スキナー、ネズミの実験
ぷろせすがしゅき→ぷろぐらむがくしゅ
ネズミを使って実験をしたことで有名です。
「スキナー箱」で「オペラント条件付け」
箱に入れたネズミがレバーを押すと、餌が出るという「スキナー箱」を作って実験をしました。
何度もやるうちに、レバーを押す→餌が出るという行動が強化され、餌が欲しいときに自分でレバーを押すようになります。これを「オペラント条件付け (道具的条件付け)」といいます。
「オペラント条件付け」と「レスポンデント条件付け」の違い
似た概念で「レスポンデント条件付け(古典的条件付け)」というのがあります。「レスポンデント条件付け」は、パブロフの犬の実験で、ベルの音と食べ物を関連付け、ベルの音がなるだけで唾液が出るようになる、というものです。
オペラント条件付けとレスポンデント条件付けの違いは、オペラント条件付けは、積極的反応→即時フィードバックで行動を強化(または弱化)していくという点にあります。
「プログラム学習」の特徴キーワード
「オペラント条件付け」の理論を用いた学習法が「プログラム学習」です。
- スモールステップ
段階を難易度別に細かく分ける。 - 即時フィードバック
すぐに答えが分かる。 - 自己ペース
人によってペースが違う。自分のペースでできる。 - 積極的反応
学習者が積極的に取り組む
ポケモンとかのゲーム、なんであれにハマるかといえば、自分のペースで育成できる(自己ペース)、バトルの勝敗がすぐわかる(即時フィードバック)、ジムのレベルがだんだん上がる(スモールステップ)などの要因が中毒性を生み出しているんですね。
公文式の学習法もプログラム学習ですね。
スキナーは、「プログラム学習」を行う際に「ティーチングマシン」というものを使いました。
「発見学習」や「完全習得学習」が一斉学習での学力の定着を目指したのに対し、「プログラム学習」は個別の学習法です。
「スキナーのプログラム学習」過去問
平成27年度地域限定 教育原理問6
アメリカの行動主義心理学者。動物が箱内部のレバーを押すと餌が出る実験装置を開発し、オペラント条件づけの実験を行った。この装置を用いて彼は実験的行動分析という学問分野を確立し、人間の行動の分析と修正を目的とした応用行動分析という臨床手法の基礎を築いた。また、学習者がなるべく誤りをしないで目標に到達できるように学習内容を細かいステップに分割するスモールステップの原理などを特色とするプログラム学習という教育方法を提唱したことでも知られる。
「スモールステップ」は、ただ単に学習を細分化するのではなく、易しいものから難しいものへ段階別に分けるのが特徴です。
「スキナーのプログラム学習」ミニテスト
※答えはすべてスキナーとは限りません。
↑教育原理は、海外の学習理論からの出題も多いです。こつこつ理解していきましょう♪
コメント
64歳の英語講師ですが、保育士資格を取りたいと勉強始めました。たまたまこのページに辿りつきました。独学で勉強している私にはわかりやすく、文章が上手、絵も可愛い!今後も利用させていただきます。
雨宮信子さん、コメントありがとうございます(≧▽≦)
拙い文と絵ですが、お褒めいただき、嬉しいです!
一緒に頑張りましょう(๑•̀ㅂ•́)و✧