保育士試験・保育実習理論の「楽典問題」対策です! 4
度から8度までを簡単に見分ける方法を学習します。
特に「5度」は和音で、「4度」「5度」は移調で使うので、しっかり理解しましょう♪

覚えなくてもできる!音程4度~8度
テキストを見ると、
- 音程って難しそう・・・
- 「完全」と「長・短」って何が違うの?
と思う方も多いと思います。 苦手な人も多い「音程」ですが、実は、きっちり覚えなくても、試験中に自分で図を描けば答えが導き出せるんです!
今回は、
- 完全4度と増4度
- 完全5度と減5度
- 短6度と長6度
- 短7度と長7度
- 完全8度
の基本的な見分け方について学習します。
※2度・3度については「うぱみの音楽理論③」で解説しています。「音程って何?」という方は、まずはこちらから学習してください!

重要なのは、2度~5度!
和音(問3)を作る上で重要な音程は「5度」!(「7度」もわかるとさらにGood☆)
移調(問4・5)ではほとんど「2度」「3度」ですが、「4度」「5度」が出題される可能性があります。
なので、重要度を☆であらわすと
- 完全4度と増4度 ☆
- 完全5度と減5度 ☆☆☆
- 短6度と長6度
- 短7度と長7度 ☆
- 完全8度
こんな感じでしょうか。
「5度」は、これをクリアしないことには和音問題が解けないので、しっかり理解しておいてくださいね!(といっても、さほど難しい内容ではないので、気負わずに)
「7度」も理解しておくと、和音で「セブンスコード」を学習するときに役立ちます(*’▽’)

動画で学習♪
完全4度と増4度 ☆
4度というと、基本は「ドファ」「レソ」「ミラ」「ファシ」「ソド」「ラレ」「シミ」です。
2度・3度のときと同じように、書いていきます。

「ファシ」だけ仲間はずれなので、
「ファシ」以外は「完全4度」。
「ファシ」は、完全4度よりも鍵盤一つ分広いので「増4度」です。
「完全4度」に符号を付けて鍵盤1つ分広くすると、「増4度」
「完全4度」に符号を付けて鍵盤1つ分狭くすると、「減4度」です。 
- 減4度・・・鍵盤5個
- 完全4度・・・鍵盤6個
- 増4度・・・鍵盤7個
完全5度と減5度 ☆☆☆
5度は、「ドソ」「レラ」「ミシ」「ファド」「ソレ」「ラミ」「シファ」です。
これも、図にしてみましょう。

今度は、「シファ」だけ短くて仲間はずれですね。

「シファ」以外は、「完全5度」 「シファ」は、「減5度」です。
「完全5度」に符号を付けて、鍵盤1つ分狭くすると「減5度」

鍵盤1つ分広くすると「増5度」です。

ちなみに、「ドソ♭(減5度)」は「ドファ♯(増4度)」と音の幅的には同じ(鍵盤7個分)です。
ファとソの間の黒鍵を「ソ♭」と見るか「ファ♯」と見るかの違いですね❀
- 減5度・・・鍵盤7個
- 完全5度・・・鍵盤8個
- 増5度・・・鍵盤9個
短6度と長6度
6度は、あまり重要ではないので、急いでいる方は「7度」へ進んでください。
図にしてみると
「ドラ」「レシ」「ファレ」「ソミ」は長いので「長6度」 「ミド」「ラファ」「シソ」は短いので「短6度」です。
「短6度」に符号を付けて、半音(鍵盤1個分)狭くすると「減6度」 
「長6度」に符号を付けて、半音広くすると「増6度」です。
- 減6度・・・鍵盤8個
- 短6度・・・鍵盤9個
- 長6度・・・鍵盤10個
- 増6度・・・鍵盤11個
短7度と長7度 ☆☆
和音でセブンスコードを作るときにまぁまぁ必要な知識です。
7度は、「ドシ」「レド」「ミレ」「ファミ」「ソファ」「ラソ」「シラ」です。
「ドシ」「ファミ」が長7度。
「レド」「ミレ」「ソファ」「ラソ」「シラ」は「短7度」です。
「短7度」に符号を付けて、半音狭くすると「減7度」 
「長7度」に符号を付けて、半音広くすると「増7度」です。
- 減7度・・・鍵盤10個
- 短7度・・・鍵盤11個
- 長7度・・・鍵盤12個
- 増7度・・・鍵盤13個
完全8度
「ドド」「レレ」など、1オクターブ離れた音は、どの組み合わせにしても鍵盤13個です。

これを「完全8度」といいます。
今回は仲間はずれ無しですね❀
「4度」「5度」のときと同様で
「完全8度」に符号を付けて、鍵盤1つ分縮めると「減8度」
鍵盤1つ分広げると「増8度」です。
- 減8度・・・鍵盤12個
- 完全8度・・・鍵盤13個
- 増8度・・・鍵盤14個
ちょこっとまとめ
図を描いてみて、仲間はずれがない、または1つだけあるときは、「多数派」が「完全○度」です。
完全○度となるのは、「1度」「4度」「5度」「8度」です。
- 完全○度から鍵盤1つ分広くなると「増○度」
- 鍵盤1つ分狭くなると「減○度」
です。
で、鍵盤1つ分ずつ広くなります。
長いのと、短いのがそれぞれ何個かできる場合、長い方を「長○度」、短い方を「短○度」といいます。 
「長○度」「短○度」で表現するのは、「2度」「3度」「6度」「7度」です。
- 長○度から鍵盤1つ分広くなると「増○度」
- 短○度から鍵盤1つ分狭くなると「減○度」
です。

ミニテストで理解度チェック☆
「4度」「5度」を中心としたミニテストです! →うまく表示されない方はこちら(別ウインドウで表示)
+αミニテスト 音程の理解を深めよう♪
「音程」についてさらに理解を深めるためのミニテストをご用意しました☆



コメント
おはようございます♪
テキストより分かりやすくて助かっています!
質問なのですが、「完全」というのは何が完全という意味なのでしょうか。。??
長短増減は分かりますが。。
ぷさん、コメントありがとうございます。
私もよくわからないので、「仲間はずれが一個なら、それ以外は完全5度」とか書いてます( ・ั﹏・ั)
完全1度と完全8度については、白鍵でできる組み合わせでは1種類しかできないので「完全」なのは何となくわかるのですが、4度と5度の時は長短でもいい気がしますよね・・・
多分ですが、鍵盤の数と、白鍵でできる音階を表にしてみると

減5度と増4度がかぶります。
もし、4度と5度が長短だったら、

ここだけ短5度と長4度がかぶって、法則的に変です。
さらに、増減を加えると

4度と5度は「完全」を用いたほうがしっくりくるのです。
ということで、長短と完全は性質が違うのかなと思います。