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保育士試験、子どもの食と栄養頻出!離乳食の進め方のポイント

この記事は約6分で読めます。

0歳児担任になると、必ず向き合うことになる「離乳食」。

離乳食(後期)

家庭と協力しながら進めていきます。

が・・・多くのママたちを悩ませる離乳食。
何をあげたらいいの?どんなふうに進めたらいいの?
ママたちから、口頭や連絡ノートで質問を受けることもあります。

不安なママたちの力になれるように、それぞれの時期の子どもや離乳食の特徴をつかみ、しっかりと知識を付けておきましょう。

離乳食については、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019.3)からの出題が多いです。問題文もそれに準じているので、当ページでは、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019.3)より引用しています。

出題傾向

離乳期の食事については、毎年2問程度出題されています。

もう少し細かく見ていくと・・・

  • 離乳食開始(生後5・6か月)・・・33%
  • 生後7・8か月・・・13%
  • 生後9~11ヶ月・・・20%
  • 1歳以降・・・17%
  • 離乳期全体・・・17%

で、離乳の開始についての出題が多いです。

それぞれの時期に、どんな離乳食を用いるのか、ポイントを押さえておきましょう。

離乳の開始

離乳食の開始のころは、生後5・6ヶ月が適当とされています。

離乳開始の時期

離乳食開始の時期は、

  • 首のすわりがしっかりして、寝返りができる
  • 秒以上座ることができる
  • 食べ物に興味を示す
  • スプーンなどを口に入れても舌で押し出す反射が減っている(哺乳反射の減弱)

というのを目安にします。生後5~6か月ごろがよいとされていますが、子どもの発育及び発達には個人差があるので、月齢は目安です。子どもの様子をよく観察しながら、親が子どもの「食べたがっているサイン」に気がつくように進められる支援をしていくことが重要です。

これを踏まえて、次の○×を解いてみてください。

  1. 哺乳反射による動きが完全に消失した後に、離乳食を開始する。その時期はおよそ生後5か月になったころが適当である。(H23本試験)
  2. 離乳開始の発達の目安として、つかまり立ちがあげられる。(H31前期)

どうでしょう?

1・2ともに答えは「×」ですね。

1は、哺乳反射による動きが「確実に消失した後」ではなく、「少なくなってから」です。哺乳反射による動きは、4・5か月頃から消え始め、7か月頃には消失していきます。

2は、つかまり立ちできるようになるのは生後8か月ごろです。5・6か月頃は、「5秒以上座れる」ようになっていれば、OKです。(デンバー式発達スクリーニング検査では、生後5か月で25%、6か月で50%、7か月で75%「5秒以上座れる」となっています)

離乳食の状態

離乳食開始ごろの、離乳食の状態は、

なめらかにすりつぶした状態

です。問題によっては、

  • 初めて、果汁や野菜スープを与えた時
  • 初めて、ドロドロした食物を与えた時

と記述されていることもありますが、これらは「×」です。

「なめらかにすりつぶした状態」以外の表現で書かれているものは正解にはならないので、しっかり覚えておきましょう。

離乳食に目標は、「舌触りに慣れること」です。

この時期は、唇を閉じて、口に入った食べ物を嚥下反射が出る位置(飲み込むことのできる位置)まで持っていくことを覚えます。「ごっくん」の動きの練習ですね。

そのため、口に入った食べ物が口の前から奥へと少しずつ移動できる状態=ポタージュ状になめらかにすりつぶした状態の離乳食を用います。

また、飲み込む位置まで持ってきやすいように、赤ちゃんの姿勢を少し後ろに傾けてあげるようにするのもポイントです。

前かがみの方が食べやすそうな気がしないでもないですが、赤ちゃんは舌べらをまだ上手に使えないので、前かがみだと口に入れたものがみんな出てきてしまいます・・・

離乳食の進め方

離乳の開始ごろ(生後5・6ヶ月)の離乳食の進め方

  • 母乳やミルクは、授乳のリズムに沿って飲みたいだけ与える
  • 初めは、1日11さじから
  • 離乳食開始1か月を過ぎたころから、2回食へ

離乳の開始ごろは、まだ離乳食をうまく食べられません。

何らかのアレルギーを持っている可能性もあるので、アレルギーの心配の少ないつぶしがゆから、1さじずつ与えて様子を見ます。

慣れてきたら、つぶした豆腐や白身魚などを与えていきます。

母乳やミルクは飲みたいだけ与えますが、離乳食を食べた後に与えましょう。(先に飲ませてしまうと、お腹いっぱいで離乳食が食べられなくなっちゃいます)

フォローアップミルクは、まだ使わない(9ヶ月から)ので、混合栄養児・人工栄養児は、育児用ミルクで大丈夫です。

生後7~11ヶ月

このころが離乳食本番!その後の食生活にも影響を及ぼす大事な時期です。

お口の中では、かわいい歯が少しずつ生え始めます。

いつまでも「なめらかにすりつぶした状態」のものを食べていると、咀嚼ができなくなり、野菜やお肉などの少し固いもの、繊維のあるものが苦手になってしまう子も・・・

離乳食でもぐもぐ、かみかみの動きをしっかり学んだ子は、少し固い物でもたくましく噛み砕くことができるようになります❀

離乳食を食べることで、顔の筋肉が鍛えられ、おしゃべりも少しずつ始まります。

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2~3歳ごろには、自我が芽生え、「好き嫌い」が出てくるので、その前にたくさんの食材に触れさせて、食べることが「好き」になってほしいですね♡

生後7・8か月は、2回食生後9ヶ月からは、3回食にしていきます。

離乳食の状態

生後7~11ヶ月の離乳食の状態

  • 7・8ヵ月:でつぶせるかたさ
  • 9~11ヶ月:歯ぐきでつぶせるかたさ

「生後7・8ヵ月」「生後9~11ヶ月」と二つの時期に分けられます。

生後7・8ヵ月

個人差もありますが、下の前歯が生え始める時期です。

このころは、口の前の方を使って、食べ物をとりこみ、舌と上あごでつぶしていく動きを覚えます。

平らなスプーンを使用します。スプーンを下唇に乗せ、上唇が閉じるのを待ちます。

舌べらを自分の意思で動かすことができるようになってきて、舌で食べ物をつぶした後、つぶした食べ物をひとまとめにして、飲み込むことができるようになってきます。

舌・顎の動きは、上下運動となり、それに伴って唇は左右対称に引かれるようになります。

離乳食を作る際には、舌でつぶしやすい固さに野菜などをゆでてあげる他、飲み込みやすいようにとろみをつけてあげるといった工夫も必要です。

生後9~11ヶ月

上の前歯も生え始め、1歳前後には前歯が8本生えそろいます。奥歯はまだ生えていませんが、歯ぐきの下にはしっかりと奥歯があります。

このころは、舌と上あごでつぶせないものを歯ぐきの上でつぶすことを覚えます。

丸み(くぼみ)のあるスプーンを使って、やわらかめのものを前歯でかじりとるようにします。

生後7~11ヶ月の離乳食ミニテスト

紛らわしい「生後7・8ヵ月」「生後9~11ヶ月」をまとめてミニテストにしています。

力試しにやってみましょう♪

うまく表示されない方はこちら(別ウィンドウで開く)

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コメント

  1. asada より:

    卵を与え始める時期は7か月からではありませんか?

    • うぱみ より:

      asadaさん、コメントありがとうございます(^o^)

      「離乳の開始」の時期のミニテスト、改訂しました。ありがとうございました。

  2. みのり より:

    お世話になってます(^^)
    一番上の離乳食のミニテストで、7,8ヶ月の内容で、1日あたり卵黄2分の1で○となっているのですが、一食あたり〜ではないでしょうか⁉︎
    細かいのですが、ご確認ください。間違ってたらごめんなさい(>_<)

    • うぱみ より:

      みのりさん、コメントありがとうございます!
      「一食ずつ」ですね(*’▽’)見落としていました。
      ミニテスト作り直しますねm(__)m

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