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実技「造形・絵画」で出題されるのはどんな問題?過去問分析

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2次試験の科目は決まりましたか?「造形・絵画」を選択しようかな?って人にとって、気になるのは、「どんな絵を描くか?」ということだと思います。

楽しい保育園

ちなみに私が受験した時(H26再試験)の「造形」の問題がこちら。

問題

【事例】を読み、次の4つの条件をすべて満たして、解答用紙の枠内に絵画で表現しなさい。

【事例】
J保育所で、動物園へ遠足に行きました。
ふれあいコーナーで動物にエサをあげたり、抱っこしたり、みんな楽しそうにしています。

条件
1.動物とふれあっている様子を描くこと。
2.動物園の様子を背景に描くこと。
3.子ども2名以上、保育士1名以上、および動物を表現すること。
4.色鉛筆で色をつけること。

こんな感じで出題されます。年によって、指定される場面や人物の数などが違います。

これまでの過去問から、どんな絵が出題されているか傾向をまとめましたので、参考にしてみてください。

なお、対策を始めるのは、早くても1次試験の試験終了後でいいと思います。それまでは、1次の筆記試験の学習に集中しましょう!

人物の指定

本→本試験(平成27年度まで。年1回行われていたときの、通常の夏の日程の試験です)
地→地域限定試験(平成27年度のみ。冬に行われた試験です)
再→再試験(本試験が台風などにより中止になった地域で、秋に行われた試験です。
前→前期試験(平成28年度から。年2回の試験のうち、夏に行われた試験です。)
過去3年分は太字にしてあります。

  • 令6前:3歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令5後:2歳児クラスの子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令5前:4歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令4後:3歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令4前:3歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令3後:4歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令3前:4歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令2後:5歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令2前:2歳児、子ども3名以上、保育士1名以上
  • 令1後:5歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 31前:3歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 30後:5歳児クラス子ども3名以上、保育士1名以上
  • 30前:子ども2名以上、保育士1名以上
  • 29前:子ども3名以上、保育士1名以上
  • 28後:子ども3名以上、保育士1名以上
  • 28前:子ども3名以上、保育士1名以上
  • 27地:4歳児クラス子ども4名以上、保育士1名以上
  • 27本:子ども2名以上、保育士1名以上、お年寄り1名以上
  • 26再:子ども2名以上、保育士1名以上、動物
  • 26本:子ども4名以上、保育士1名以上
  • 25本:子ども2名以上、保育士1名以上
  • 24本:子ども2名以上、保育士1名以上
  • 23本:子ども2名以上、保育士1名以上
  • 22本:子ども2名以上、保育士1名以上
  • 21本:子ども2名以上、保育士1名以上
  • 20本:子ども2名以上、保育士1名以上
  • 19本:子ども2名以上、保育士1名以上

縄跳び

まずは「3歳児」「5歳児」を練習!

近年は、年齢の指定があることの方が多いです。

3~5歳児くらいを中心に練習しておくといいと思います。乳児が出題されることもあるので、ハイハイ赤ちゃんや離乳食を食べる赤ちゃんも練習しておきましょう。

(ちなみに私のときは、特に指定がなかったので、異年齢児保育で1~4歳ぐらい子のがいることを想定して描きました。)

子どもは3人、保育士は1人

指定される子供の数は「3人」、保育士の数は「1人」が基本です。

子ども・保育士以外の人物を指定されることもあります。

26年度再試験受験生は「動物なんて練習してないよ~」と焦り(私もその一人です)、27年度本試験受験生は「老人なんて練習してないよ~」と焦ったそうです。試験時間は短く、悩んでいる時間もないので、後で後悔しないように、少しでも多く練習しておきましょう。

おじいさん

男女どちらも描けるように

男女比については、指定されたことはありません。

男子だけ、女子だけでもいいですが、両方描けるようにしておくことが望ましいです。

ジェンダーフリーの時代なので、髪型・服装など「男女どちらともとれる子」にしておくのもいいですね。

子どもは、男の子と女の子2人ずつぐらい用意し、保育士も描き慣れておくといいです。

その他

それ以外にもいろいろな年代の人、いろいろな職業の人、動物、植物も時間があれば練習しておきましょう。

場所・場面

保育室が断トツで多いです。
保育室、園庭の背景はよく練習しておきましょう。

保育室

室内遊び、お絵かき

  • 令6前:3歳児、空き箱・廃材あそび(廃材の入ったかご、見守る保育士)
  • 令5後:2歳児、模造紙にクレヨンでお絵かき
  • 令4後:3歳児、豆まき(大きな鬼の顔が貼られた壁に向かって豆を投げる)
  • 令2後:5歳児、紙芝居を見ようと集まってきた子ども
  • 令2前:2歳児、牛乳パックの形を生かしたおもちゃで遊ぶ
  • 令1後:5歳児、粘土遊び(「好きな動物」がテーマ)
  • 30後:5歳児、保育所のホール、折り紙(紙飛行機を作っているところ、飛ばしているところ)
  • 30前:お誕生日会(お祝いをしている子ども・されている子ども)
  • 29前:給食(準備、食事中、片づけの中から一つ選んで描く)
  • 28後:お遊戯会の練習(3人の子が輪になっている)
  • 27地:にらめっこ(2人がにらめっこ、まわりの子2人以上)
  • 27本:昔遊び(お年寄りと剣玉やあやとりをしている様子を描く)
  • 25本:仲直り(おもちゃを描く)
  • 24本:お昼寝(布団、パジャマを描く)
  • 23本:劇の準備・練習(お面や衣装を描く)
  • 22本:お店屋さんごっこ(何にお店かわかるように描く)
  • 21本:空き箱や段ボール箱を使った遊びの様子
  • 18本:保育士と園児のふれあいの様子

園庭・保育園周辺

走る女の子

  • 令5前:4歳児、園庭、雨の日の外遊び(傘・レインウェア・長靴、水たまり・空き容器・雨音を聞く)
  • 令4前:3歳児、園庭、フィンガーペインティング
  • 令3後:4歳児、園庭、色水遊び(ジュースに見立て、色を混ぜる、保育士といっしょに遊ぶ)
  • 令3前:園庭、砂遊び
  • 31前:園庭、夏、花や野菜のお世話(水やり、収穫)
  • 28前:園庭、水たまりで遊ぶ
  • 26本:公園へのお散歩(手をつないでいる)
  • 20本:ボール遊びの様子
  • 19本:鬼ごっこの様子

屋外

動物と遊ぶ子

26再:動物園、ふれあいコーナー(背景に動物園の様子を描く)

以前では、保育園内での様子を描く出題が多かったのですが、近年では、課外活動で保育園を離れた時の様子を描く出題もあります。

過去10年では、同じような「お題」は出題されていません。練習をするときは、過去出題された問題の絵を描いても本番でそれを描く可能性はほとんどないので、過去問の練習はほどほどに、色々なシチュエーションを考えて書いてみるといいです❀

背景は、事前に「保育室」「園庭」を描き慣れておくことはもちろんですが、「公園」「電車やバスの中」「美術館」「神社」「小学校」など、子どもが在園中に行きそうな場面を練習しておくといいと思います。

子どもが遠足で行くような場所は、各保育園のHPなどでチェックできることがあります。近所の保育園について、一度見てみると、イメージがわきやすいです。

出かけた先で、子どもが遊んでいたら、どんなところで、どんなことをしているか、見てみるといいですね。

子どもの表情・しぐさの指定

子どもの絵を描くのはもちろんですが、どんな表情をしていたらいいの?って気になりますよね。問題文では、子どもの表情やしぐさにある程度の指定があります。過去問を参考にして、いろいろな表情、しぐさの子どもを描き慣れておくといいです。

保育士は基本的に、顔は子どもの方を向き、手を添えるなど子どもを見守るように描きます。

楽しそう

砂遊び
これが一番描きやすそうですね(笑)ニコニコしているだけですから。

  • 令4後:豆まきを楽しんでいる
  • 令4前:フィンガーペイントで、楽しく描いている
  • 令3後:水の感触を楽しみながら色水遊び
  • 令3前:保育士と一緒に楽しく遊んでいる
  • 令2後:どんなお話が始まるかワクワクしている
  • 令1後:楽しそうに粘土遊びをしている
  • 31前:楽しく野菜の世話をしている
  • 30後:思い思いの紙飛行機を作って飛ばし、楽しく遊んでいる
  • 30前:お祝いをしている
  • 29前:みんなで楽しく食事をしている
  • 28後:保育士のオルガン伴奏に合わせて楽しくお遊戯会の練習をしている
  • 28前:水たまりに入ったり、葉っぱを浮かべたりして楽しんでいる
  • 27本:剣玉やあやとりを教わりながら、楽しく遊ぶ
  • 26再:動物にエサを上げたり、抱っこしたり、楽しそう
  • 26本:手をつないで歩いている、うれしそう

「ニコニコしている」ですが皆(^^)(^^)(^^)だと単調になってしまうので、微妙な書き分けも必要です。(全員がニコニコ顔である必要はない)

うぱみ
うぱみ

それぞれの人物が「なぜ楽しい気持ちなのか」を考えながら絵にしていくといいですよ!

怒っている、困っている

保育士と女の子

  • 25本:おもちゃの取り合い、保育士が話を聞く、仲直り

 

その他

  • 令6前:廃材を使って自由に遊んでいる
  • 令5後:つぶやきながらお絵描き
  • 令5前:雨の日の園庭で遊んでいる
  • 令2前:牛乳パックのおもちゃで遊んでいる
  • 27再:2人はにらめっこ、まわりの子ども2人以上
  • 24本:お昼寝の準備をしている一場面
  • 23本:劇発表の準備や練習でのやり取り

近年は、子どものしぐさや表情の指定がないことが多くなっていますね。。

うぱみ
うぱみ

しかしながら、基本は子どもたちが「楽しそう」に活動している様子を描けばOKです!慣れてきたら、考えている様子挑戦している様子なども表現できるように練習しましょう♪

楽しそうな顔はもちろん、いろいろな仕草や表情を描く練習をしておきましょう。

保育の場は、「温かな親しみとくつろぎの場」となるようにと、保育所保育指針にもありますので、「楽しそうな子どもの様子」を指定されることが多いのだと思います。

子どもが怒ったり困ったりしている場面でも、それを解決に導くような場面が指定されています。

まとめ

毎回、「色鉛筆で色を付けること」という指定があり、色鉛筆12~24本、鉛筆を使って描きます。

経験的に、保育士試験の実技「造形・絵画」は、絵がうまくなくても合格できます。リアルな絵でなくてかまいません。

とりあえず、子どもがニコニコ笑っている絵から練習してみましょう。
「上手な絵」よりも、明るい色遣いではっきり描くことの方が大事ですよ!

保育士試験「造形・絵画」練習で意識したいポイント3つ
2次試験「造形・絵画」色鉛筆選びで絵の印象が変わる?
造形表現:【色鉛筆選び】最重要は人物の「輪郭の色」!

☆保育士試験受験体験談☆

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保育士試験受験体験談

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