前回のは、いわば基本編。 基本がなくては解けないですが、基本だけでも解けません。 過去問をもとに、練習していきましょう。
~☆~ こちらの記事は、下記に書きなおしています ~☆~
試験中に簡単な図を書くだけで、移調前の調が分かる方法を紹介しています!
https://hoikushi-taisaku.com/chou-chougou-kanzen5do/
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実際の保育実習理論問5の問題では、移調前の楽譜が示され、そこから移調後の調号を考えなくてはなりません。 手順としてはこんな感じ
- 移調前の楽譜の調を考える
- 移調する
- 移調後の楽譜の調号を考える
今回は、1の「移調前の調を考える」のがメインです。 2と3は仕上げの部分ですね。今回もちょこっと書いているのですが、一応前に詳しく記事を書いています。
今回のを最後まで読んでみて、移調後の調号の決め方がどうしてもわからなかったら、こちら↑に戻ってやってみてください。
次の楽譜を長2度下に移調した時の調号は?
実際の平成26年度再試験の問題です。 (問題文は簡単にしてあります。) で、移調前の楽譜がこれ 本当はこの後も楽譜は続くのですが、今は必要ないので省略です。
実際の試験でも、元の楽譜は「何長調」か考えるところから始まります。
1.移調前の楽譜の調を考える:ファに♯は何長調?
とりあえず、調号を見てください。 ♯がファについていますね。
ファに♯を付けてみましょう。 どこをドにすると、長音階になるか考えます。 ポイントは、階段が狭くなっているところです。 階段が狭くなっているところに、ピンクの○をつけました。 ピンクの○のついているところは「短2度」(半音)なので、ここを「シド」か「ミファ」に聞こえるようにすれば、いいのです。 で、問題は、どっちが「シド」で、どっちが「ミファ」? ○1~○2の間と○2~○3の間を見ると、○1~○2の間の方が狭いので、○1(○3)が「シド」、○2が「ミファ」です。
主音「ソ」なので、「ハニホヘト」で「ト長調」になります。 実際に、「ソ ラ シ ド レ ミ ファ♯ ソ♪」とキーボードで弾きながら、「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド♪」と歌っても、半音上がるところがそろっているので、違和感はないはずです。ちょっと高かったり、低かったりしますけどね・・・。
2.移調する:ト長調を長2度下にすると?
移調前がト長調と分かったので、次は移調をします。
- ト長調→主音「ソ」
- 「ソ」の長2度下→「ファ」
- 主音「ファ」→へ長調
ということで、「へ長調」と分かりましたね。
3.移調後の調を考える:ヘ長調の調号は?
へ長調の調号は、どれでしょう? ♪ヒント♪ 「ファ」から始まる音階が「ドレミファソ・・・」に聞こえるようにしますよ。 ちょっと難しいですね・・・ 階段がずれているところを探してください。
解答
シを♭にすることで解決です! ということで答えは、 どうでしょう?もう1問やってみましょうか。
練習:次の楽譜を短3度上に移調した時の調号は?
移調前がこれ↓ ♯2つですね。 まず、ファとドに♯をつけます。 「ドレミファ・・・」に聞こえるようにするには、 ドはどこにしたらいいでしょうか? 階段が狭くなっているところ(○のついているところ)が、 「シド」「ミファ」のどちらになるか考えるんでしたね。 「レ」を主音と見るとちょうどいいようです。
- 主音「レ」=ニ長調
- レの短3度上=ファ
- 主音「ファ」=ヘ長調
ヘ長調の調号は、どれでしょう? 忘れてしまった方は、上で解説しているので、戻って確認してくださいね☆
問5の選択肢は、毎年同じ?
実は、問5の選択肢は、過去3年間、5回の試験で毎回同じだったんです。 それがこれから紹介する5つ。 ♯が1~3個、♭が1~2個付きます。 選択肢の順番は変わりますが、5つの選択肢はほぼ変わりません。 (例外的に、平成24年度再試験は「ハ長調」「ハ短調」、平成23年度は♯3つの「変ホ長調」が選択肢にありました。)
イ長調
主音は「ラ」。ファ・ド・ソに♯がつきます。
ニ長調
主音は「レ」。ファとドに♯がつきます。 平成26年本:ホ長調→長2度下→ニ長調 平成25年本:ニ長調→短3度上→ヘ長調 平成24年本:変ホ長調→短2度下→ニ長調
ト長調
主音は「ソ」。ファに♯がつきます。 平成28年前:ハ長調→完全5度上→ト長調 平成27年地:ハ長調→完全4度下→ト長調 平成26年再:ト長調→長2度下→ヘ長調 平成23年本:ト長調→長2度下→ヘ長調
ヘ長調
主音は「ファ」。シに♭がつきます。 平成27年本:ハ長調→完全4度上→ヘ長調 平成26年再:ト長調→長2度下→ヘ長調 平成25年本:ニ長調→短3度上→ヘ長調 平成23年本:ト長調→長2度下→ヘ長調
変ロ長調
主音は「シ♭」。シとミに♭がつきます。
答えとして圧倒的に人気なのは・・・
どうも出題者は、「ヘ長調」が好きみたいです。 これまで解説してきて、「一人で問題解けるようになったよ~」って方が増えてくれていれば嬉しいのですが、 万が一、やっぱりわからないよ・・・って方は、
とりあえず問5の答えは♭が一つついた「ヘ長調」をマークしておけば 50パーセントの確率で5点とれるのではないでしょうか(-.-;)? ってことで、どうしても移調が分からなかった方、 これをよく目に焼き付けておいて、別の分野の勉強に時間を使いましょう!
でも、移調がわかったよ!って方は、ぜひここで確実に5点とってくださいね♡
☆追記☆ こちらの記事は、下記に書きなおしています。
試験中に簡単な図を書くだけで、移調前の調が分かる方法を紹介しています。
⑪で解説した理論に基づいて、⑫の魔法の図がつくられているので、裏技?表技?って感じですが、図は5分でマスターできます。
コメント
はじめまして、こんばんは。
音楽の知識ゼロからのスタートでこちらで勉強させてもらっています。
が、しかし、「移調」の基本編はなんとか理解できましたが、今回の記事の意味が本当にわかりません。プリントアウトしてほぼ一日にらめっこしていますが、
「ファに♯は何長調?」の、「どこをドにすると、長音階になるか考えます」
の二番目の階段の図。
このピンクの〇をつけた階段は一体何の階段でどこから現れたのでしょうか?
ピンク〇の階段の隣にある、ファ♯の階段とリンクしているわけではないですよね?
このピンク〇の階段がわからずその先も理解ができず一向に先に進めません。
理解力がなくて申し訳ないのですが、ここまでこのサイトのおかげで音楽の意味不明なテキストの文言と戦ってこれました。最後まで理解したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
emilyさん、コメントありがとうございます。
プリントアウトまでしてくださって・・・ありがとうございます
久しぶりに自分で読み返してみたら、わけがわからなくて、私も小一時間悩みました・・・。確かに、分かりにくい!図を描くときに、横着した自分がいけなかったです。・・・ということで、色を付けてみました。
「ファに♯は何長調?」は、「ドレミファ♯ソラシド」のどこをドに見立てると、ドレミに聞こえるか?を探そうとしています。
普通の「ドレミ・・・」は、「ミファ」と「シド」が半音になっているので、「ドレミファ♯ソラシド」の半音の部分を「ミファ」「シド」に合わせてあげれば、ドレミに聞こえるはずです。
で、emilyさんのおっしゃっている「ピンクの○をつけた階段」というのは、水色の階段のことですよね。これは、隣の黄色い階段(ファに♯の階段)の階名を隠したものです。
この状態で「ドレミファ♯ソラシド」の半音の部分を探すと、ピンクの○がついた部分が半音であることが分かりやすいと思います(と思って隠してみましたが、逆に分かりにくかったようでごめんなさい)。
ピンクの○がついている部分は、「ファ♯ソ」「シド」(←実際の音)なので、どちらかを「ミファ」「シド」(←イメージの音)に見立ててあげれば、ドレミ・・・に聞こえるようになるはずです。
この「聞こえるはずのドレミ・・・」はいわば「イメージのドレミ・・・」で、黄緑の階段で表しています。
実際の音は、黄色い階段で表した「ファに♯をつけた時の音の階段」です。
両方とも「ドレミ・・・」で表すので説明が難しいのですが、実際の音とイメージの音を分けて考えるのがポイントです。
うぱみ様
わ、わかったー!!わかりました!!
すごくスッキリしました!
わざわざ図を書き直して頂いて、本当にありがとうございます。
テキスト読んでサッパリで半泣きのところをここまで連れてきてもらえました…。
過去問の移調を何問か解いてみましたが、正解してました!
音符のドレミの位置すら怪しかったのに…感激です。
10月まで踏ん張って勉強続けます!
うぱみさんのサイトが励みです。
今後も活用させてください。
本当にありがとうございました(^^)
emilyさん、コメントありがとうございます。
無事に解けてよかったです(●^▽^●)♡
過去問も解かれたんですね。自力で解けたこと、自信になりますね!
まだ、試験まで時間があるので、解けた感覚を忘れないように、またときどき問題を解いてみてくださいね♪
応援しています(^▽^)/☆