R7前期筆記試験まで、あと149日☆ 

保育の父、倉橋惣三氏の伝記。名言や思想の背景がわかりやすく書かれている

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保育士ならだれでも知っていると言われる人物、倉橋惣三(くらはしそうぞう)。

しかし、その名言や思想を、それ単体で言われてもわかりにくかったりします。

この著書では、倉橋惣三さんが幼少期からどのような考えを以って育ち、どのような人に刺激を受け、どのように日本の保育を変えていったのかが、とても分かりやすく書かれています。

試験勉強のため、だけでなく、「保育」とは何なのか、自らの保育観を見直し、未来の子どもたちの保育・教育に信念をもって携わりたい人におすすめの一冊。

「倉橋惣三(くらはしそうぞう)物語」のポイント

倉橋惣三さんが活躍したのは大正~昭和初期。

今の時代の感覚では、想像がつきにくいですが、当時は「保育園」はなく、「保育」について研究する大学もなく、保育士の養成も十分に行われていなかった時代。

戦争もあり、日本が保育どころではなかった時代でした。

倉橋惣三さんは、最終的には上皇さまのお話相手、天皇陛下の遊び相手をされた方です。

しかし、「勉強も運動も何でもできる天才」という訳ではありません。

小学生時代には「のろま」と馬鹿にされることが多く、同級生の輪に入れてもらえず、年下の子に遊んでもらっていたという過去の持ち主でした。

うぱみ
うぱみ

そんな倉橋さんが、様々な出来事に出会い、「児童心理学」を学問として確立していく様子、「幼児教育・保育」を重要なものとして全国に広めていく様子が丁寧に書かれています。

時に残酷な出来事もあり、色恋の話あり、海外旅行で憧れのフレーベルやペスタロッチを訪ねる旅あり。

保育士試験で学習する同時代の人々、野口幽香や東基吉も出てきたり。

堅苦しくなく、物語形式なので、笑いあり、涙あり、目からウロコあり、涙ありで、最後まで読めちゃいますよ(*^▽^*)

著者の「倉橋さん」とは・・・

著者は、児童書作家の倉橋燿子(ようこ)さん。なんと倉橋惣三さんのお孫さんのお嫁さんにあたる方。

共著は倉橋麻生(まお)さんで、倉橋惣三さんのひ孫にあたる方!倉橋麻生さんは宮内庁に勤務しているのだそう。倉橋惣三さんの亡き後も、皇族と関係があるなんて、すてきですね❀

試験勉強の息抜きに♪合格後の自己研鑽にも!

試験勉強の合間にぜひ読んでいただきたい一冊。

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大正時代~昭和時代に「保育」を確立していった人々が、どんなことを考え、どんなことに苦労したのか?

試験勉強だと「人物名」と「功績」をセットで覚えることに必死になりがちですよね。

「お話として読む」ことにより、倉橋惣三の思想の背景を知り、ただ「人物名と功績」を知っているのとは違う、「生きた知識」になります♪

保育士試験合格後に読むのもオススメ!

そして、合格後、実際に保育の仕事をする際に読むのもおすすめ!

うぱみ
うぱみ

倉橋惣三さんは、本当に子どもが好きで、子どもたちが暮らしやすい環境づくりを模索していった方。子どもを大事にする保育とは何か?自らの保育観の見直しにも♪

保育園は子どもたちを日々健やかに育てるだけでなく、働く親を支え、地域を支えるといった社会的に重要な機能を持つ場。

しかしながら、保育園での虐待のニュースが報じられるなど、悲しい事件も絶えません。社会の目も神経質になっている中、私たちは日々の保育をさらに充実させていかなければなりません。

うぱみ
うぱみ

保育の基本に立ち戻り、倉橋惣三さんのような考えが広まるといいな、「保育観」を見つめなおせるといいな、と私自身も定期的に読んでいる本です。ぜひ皆さんも手に取ってみてください☆

 

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