和音最後の砦。セブンスコードは保育士試験音楽問題の要?

さて、3回に分けて解説してきた保育実習理論第3問で出題される和音問題の解説も、今回が最後です。

↓ ↓ ↓ 今回の記事、自分で読んでも分かりにくい部分があったので、書き直しました。

保育実習理論問3は、4問構成ですが、そのうちの1問は「セブンスコード」が出題されています。 M m dim・aug 7 H28前期試 E♭ Gm Adim E7 H27地域限 F Am Fdim D7 H27本試験 B♭ Dm Cdim C7 H26再試験 C♯、G Aaug F7 H26本試験 A♭ Bm CM7、A...

図をたくさん入れたので、まずこちら↑ ↑ ↑から読んでみてください。

和音問題は、4つの和音について、それぞれ使う鍵盤の位置を答えていくのですが、先に学習した「メジャーコード」「マイナーコード」「オーギュメントコード」「ディミニッシュコード」の他に、「セブンスコード」が出題されます。

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他の3つについて、答えが分かったとしても、セブンスコード問題が解けなかったことで、不正解になってしまうことも・・・

なので、セブンスコードは、和音問題最後の砦。他の和音を学習していても、セブンスコードを学習しないのであれば、問3の和音問題で点を落とすことは大いにあり得ます

音楽問題では、とっても重要な知識なのです。

最後の最後で、音楽問題で泣きを見ないために、しっかり勉強しておきましょうね❀

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セブンスコードとは?

「7」がつく和音です。

まず過去問で見てみると、

平成27年地域限定試験:D7
平成27年度本試験:C7
平成26年度再試験:F7
平成26年度本試験:A7、CM7
平成25年度本試験:C7
平成24年度本試験:E7

という風に、毎年出題されています。

これまで学習した和音

その前に、これまで学習して生きた和音について復習しておきましょう。

「ドミソ」「レファラ」など、「根音から一個飛ばしに3つの音」でできていましたね。

第1音ー第3音ー第5音

で、第1音―第3音の音程(音の幅)と、第3音―第5音の音程(音の幅)によって、

メジャーコード:
長3度+短3度

マイナーコード(m):
短3度+長3度

ディミニッシュコード(dim):
短3度+短3度

オーギュメントコード(aug):
長3度+長3度

の4つに分類できました。

この和音に4つ目の音が加わったのが「セブンスコード」

もちろん1個飛ばしですよ!

つまり
「ドミソ」→「ドミソシ」
「レファラ」→「レファラド」
「ファラド」→「ファラドミ」
となるわけですね。

セブンスコードにもあるメジャーとマイナー

これまでの学習をしてきた方ならば、
第5音―第7音の間にも短3度とか長3度とかあるんでしょ?
それによってまたコードの名前が変わるんでしょ?
「めんどくさそう~」
ってなるはず。

かのソクラテスは、「問う」ことを重視し、「問いには答えが含まれる」と考えていたそうですが、上のような問いを持った方ならば、すでに答えは目の前です☆

その通り!第5音―第7音が短3度か長3度かによって、コードネームが変わってきますよ!

ざっくり言うと、よく出題されるのが

メジャーコード+短3度→○セブン(○7)
(○には、Cなどの根音が入ります。)

その他、ときどき出題されるのが

マイナーコード+短3度→○マイナーセブン(○m7)

メジャーコード+長3度→○メジャーセブン(○M7)
マイナーコード+長3度→○マイナーメジャーセブン(○mM7)

分かりにくい?こんがらがる?
私もそう思います(笑)

もう少しわかりやすく言うと

○セブン(○7):
長3度+短3度+短3度
(根音から数えて、長3度・完全5度・短7度)

マイナーセブン(○m7):
短3度+長3度+短3度
(根音から数えて、短3度・完全5度・短7度)

メジャーセブン(○M7):
長3度+短3度+長3度
(根音から数えて、長3度・完全5度・長7度

○マイナーメジャーセブン(○mM7)
短3度+長3度+長3度
(根音から数えて、短3度・完全5度・長7度

ってところでしょうか。

え?まだまだわかりにくい?

ですよね~私もそう思います(笑)

でもここは我慢して、4つのセブンスコード和音の違いを考えながら、とりあえず具体例で練習してみましょう。

4つのセブンスコードの覚え方は、最後に紹介しますよ~

練習

理論だけでは分かりにくいので、実際にセブンスコードの和音を作ってみましょう。

C7

まずは、過去3年間で2回も出題されている和音「C7」について考えてみましょう。

「C」はドを根音とするメジャーコード(長3度+短3度)、「ドミソ」でしたね。

では、その後ろに「シ」を付けてみましょう。

「ドミソシ」になりますね。

で、第5音―第7音の間、ここではソとシの間が、「短3度か長3度か」考えます。

ソ●ラ●シ

と●(黒鍵)が二つ入るので、「長3度」となります。
(このままでは、CM7になってしまいますね。)

第5音ー第7音の間を「短3度」にしたいので、第7音=「シ」を半音下げて、「シ♭」にします。

「ドミソシ♭」になれば完成です。

ただし!

セブンスコードの場合、第5音は、省略されることがあります。
というか、省略されます。

和音って、ほとんどの場合片手で弾くので、4つも音を押さえるのは大変ですよね。なので、下(根音)から数えて3番目の音は省略されてしまうのです。

ということで、改めまして、「ドミシ♭」で完成です。

もちろん転回後の形「ミシ♭ド」や「シ♭ドミ」も「C7」です。

D7

ちょっとコツがつかめてきましたか?

では次は、「D7」。
Cのお隣なので、根音は「レ」ですね。

まず、Dのメジャーコードを作ります。

「レファラ」は
レ●ミファ→短3度
ファ●ソ●ラ→長3度
なので、Dm(マイナーコード)です。

メジャーコードにするために、「ファ」を半音上げます。

「レファ♯ラ」
レ●ミファ●→長3度
●ソ●ラ→短3度
D(メジャーコード)になりましたね。

ラの後ろに、シを飛ばして「ド」を付けます。
「レファ♯ラド」
ラとドの間は、短3度なので、D7は「レファ♯ラド」のままでOKです。

第5音を省略して、「レファ♯ド」が正解です。
もちろん、転回して「ファ♯ドレ」「ドレファ♯」も正解ですよ。

ちょこっとまとめ

セブンスコードの出題は、○セブン(メジャーコード+短3度)が多いので、とにかく、A7からG7まで作ることができるように練習をしておきましょう。

「○7」を作ることができれば、9割。「○m7」「○M7」「○mM7」を作ることができれば、どんな問題が出ようとも確実に点数をとれるはずです。

で、「○m7」「○M7」「○mM7」の違いですが、

☆m(マイナー)は、根音―第3音が短3度のときにつける。

☆M(メジャー)は、根音―第7音が長7度のときにつける。

と覚えておくといいですよ。

素朴な疑問

これは私が思った問いです。音楽関係の偉い人に喧嘩を売っている?!わけではなく、素朴な疑問です。

一応解決策を考えてみました。
解決策を読んでみると、「あ~なるほど」とよりセブンスコードの知識が深まると思います。

その①

なんで、根音―第3音は「短3度」のときに印を付けて、根音―第7音は「長7度」のときに印をつけるの?両方とも「短3度」のときでいいじゃない?

でもよく考えてみると
「短3度」のときだけしるしをつけたら、
「Gmm7」はともかく、
「Gm7」のときに困ります。

第3音はどこ?第7音はどこ?と大パニックです。

なので、根音―第3音は「短3度」のとき、根音―第7音は「長7度」のとき、それぞれ別の印をつけるのだと思います。

その②

「オーギュメントコード+第7音」「ディミニッシュコード+第7音」のセブンスコードはないの?

調べてみると、「Gaug7」「GaugM7」「Gdim7」といったセブンスコードもあるようです。

ただし、保育士試験・保育実習理論・音楽分野の問題では、第5音が省略されるので、

Gaug7→、レ♯、ファ→ソ、シ、ファ
G7→、レ、ファ→ソ、シ、ファ

GaugM7→、レ♯、ファ♯→ソ、シ、ファ♯
GM7→、レ、ファ♯→ソ、シ、ファ♯

となりますが、オーギュメントコード(aug)は、第5音の位置が変わってくる(増5度になる)のですが、実際セブンスコードでは第5音が省略されることが多いので、出題されないのだと思います。

「dim7」のときには、第7音は半音下がって、減7度になるそうです。

Gdim7→ソ、シ♭、レ♭、ファ♭(ミ)→ソ、シ♭、ファ♭

チャイコフスキーが好んで使っていた和音だそうですが、保育士試験の問題を作る人が良心的なら、ここまでは出題されないでしょう。

なので、とりあえず、和音は、3つの音の和音と、基本のセブンスコードを押さえ、転回後でも鍵盤の位置が分かるように練習して、合格に一歩近づきましょう。

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コメント

  1. ポチ丸 より:

    音楽理論がテキストを見てもまったく理解できず、半ば諦めかけていました。
    知人にすすめられこちらを見てみると、とても丁寧な解説でようやく理解できて安心しました。
    ありがとうございました。

    • うぱみ より:

      ポチ丸さん、コメントありがとうございます。

      お役にたててうれしいです(^▽^)♡

      保育士試験の勉強頑張ってくださいね!

  2. 五十嵐 より:

    うぱみ様

    何度もすみません。私は、もううぱみさまのサイトなしでは、学習がなりたたない程、かなり活用させて頂いています。いつもありがとうございます。
    セブンスコードは、もう○7だけ理解していれば良いかと半ば山勘状態なのですが、ここで解説付きで教えて頂いたC7、D7以外のA7,B7,E7,F7,G7の答えだけでも良いので、アップしていただけないでしょうか?自分で解いてみたものの果たして合っているのか?が不安でして。。。お手間とらせますが、時間のある時で結構ですので、よろしくお願いします。

  3. 五十嵐 より:

    すみません、コードネームと移調はこちらで学習してなんとか分かった気でいるのですが、後、「曲の伴奏」の問題の解き方はこちらで学習した和音などを使って、解読が出来る物なんでしょうか?問題を見ても、どこから?何から考えたら良いのか、分からずにいます。ただ、時間がもう限られているので、ピアノをひけない人には難しいようでしたら、こちらは捨てる覚悟でいます(^_^;)難易度高いでしょうか?

    • うぱみ より:

      五十嵐さん、コメントありがとうございます。

      他のセブンスコードについては、後ほどアップしますね。

      伴奏は、私も超苦手な問題です(>_<) やり方としては、 ①調(ハ長調など)を見極める←問5の知識 ②調に合った和音を選ぶ ③右手の音に合った和音を選ぶ (コード進行には、決まりがあるらしく、進行の順序に合わないコードは使えない) といった手順でやっていくのですが、正直、この問題の解き方をマスターするのに時間を割くくらいなら、正解率20%にかけて問1はあてずっぽう、他の科目や分野に時間をかけて、保育所保育指針の文言を少しでも多く覚えたほうが、確実に合格に近付けると思います。 と思って、私はこの問題は運に任せました・・・。 解説できないものかと勉強したこともありましたが、自信がないので、多分ここではしません。お役にたてず、すみません。

    • うぱみ より:

      五十嵐さん、こんにちは。

      伴奏についての解説を書いてみました。

      前回コメントで書いた、やり方①②の部分は、すでにいくつかの和音が選択肢にあるので、深く考えなくてもいいみたいです。
      ③の部分で、右手の音に合った和音を選ぶときに、左手の音を読み間違えないことが大切です。

      直前の解説になってしまい申し訳ないです。どうか、合格に一歩近づけますように(*^^)/~*☆保育実習理論問1 伴奏問題でつまずいている人はここをチェック!

  4. 井田 より:

    17年の後期保育士試験を受験する予定の井田と申します。
    この度は、お礼を言いたくてコメントを書かせていただきました。

    このサイトを見つけるまでは、保育実習の音楽を捨てるつもりでいました。
    ですが、このサイトに出会い、テキストでは理解できなかったものがだんだんクリアになり、今では問題を解ける程にまで成長しました。
    それもこれも、全部このサイトのおかげです。
    わかりやすい説明と図で大変有難く思っています。
    試験も音楽は捨てずに頑張れそうです。

    • うぱみ より:

      井田さん、コメントありがとうございます(*^^*)

      お役に立てて嬉しいです♡
      音楽はコツコツ勉強すれば、確実に点数が取れるので、ぜひ得点源にしてくださいね!

      応援していますヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。