試験お疲れ様でした(*^-^*)

子どもの食と栄養:食事摂取基準のポイントをおさえて、攻略しよう①

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保育士試験・子どもの食と栄養の要「食事摂取基準」 数字がいっぱい並んだ表を見て、「こんな表覚えられないよ~!」と諦め・・・るのはまだ早い!

  • 全ての栄養素に目を通さなければいけない?
  • 全ての年齢の数値を覚えなければ解けない?
  • 推定平均必要量・推奨量・目安量・目標量を覚えなければいけない?

そんなことないですよ!

実は、出題される栄養素はほぼ決まっているんです。

なので、とりあえず出題される物からおさえていきましょう(^o^)/

食事摂取基準は令和7年度より「2025年度版」になりました。今回は2025年版をもとに解説します☆

食事摂取基準学習のポイント

「推奨量」「推定平均必要量」「耐容上限量」「目安量」「目標量」と拓さんの数値が合って分かりにくい食事摂取基準。 どこから覚えたらいいのでしょうか?

食事摂取基準2025年版より

「推定平均必要量」の数値が出題されたことは、過去5年間ありません。

うぱみ
うぱみ
とりあえず、「推奨量」を見ましょう。

「推奨量」がない物は「目安量」が書かれています。乳児は、「推奨量」ではなく「目安量」が示されています。 出題の多いものは、

この辺は要チェック☆

食事摂取基準②エネルギー・たんぱく質・カルシウム・鉄は必ずチェック!

ポイントをおさえて、「食事摂取基準」を得意にしていきましょう(●^o^●)

今回は、「推奨量」「推定平均必要量」「耐容上限量」「目安量」「目標量」と、年齢の区分など、食事摂取基準の表を見る時の基本的な事柄について解説します。

推定平均必要量・推奨量などの違い

ほとんどの栄養素では、「推定平均必要量」と「推奨量」の2つが設定されています。まずは、この二つの違いをおさえておきましょう。

  • 推定平均必要量 ・・・半数の人が必要量を満たす量
  • 推奨量 ・・・ほとんどの人(97~98%)の人が充足している量

ちなみに、「推定平均必要量」と「推奨量」はどっちが数値的に多いと思いますか?

上の説明を読んで、私は直感で「推定平均必要量のほうが多そう!」とずっと思っていたのですが・・・

たんぱく質(女性) 推定平均必要量 推奨量
18~29歳 40 50
30~49歳 40 50

正解は「推奨量」です。 「推定平均必要量」と思った人は、私と同じ間違いをしているかも!

  • 推定平均必要量 ・・・この数値を下回ると半数の人が欠乏症に(半数の人はこれで足りてるのかも)
  • 推奨量 ・・・この数値を上回ればほとんどの人はOK

↑実際は、こういう意味です。

うぱみ
うぱみ
もちろん、保育園の給食は、「推定平均必要量」ではなく、「推奨量」をこえるように計算されているはずです(^^) なので、私たち保育士が気にかけるべきなのも「推定平均必要量」ではなく、「推奨量」です☆

では、過去問を見てみましょう。

推奨量とは、ある対象集団において測定された必要量の分布に基づき、母集団に属するほとんどの人(97~98%)が充足している量をさす。→ (H27地「子どもの食と栄養」問3より)

耐容上限量

では、推奨量をこえていればいくらでも取っていいかというと、栄養が多すぎるとそれはそれで体に負担になります。

なので、「耐容上限量」が設定されている物もあります。

目安量

科学的に「推定平均必要量」が分からない物は、「目安量」が設定されています。

「目安量」は、この数値以上を取っていれば不足のリスクはまずない、数値です。

乳児(0歳児)は、目安量のみ示されています。

※ただし「鉄」のみ、「6~11月」は「推奨量」「推定平均必要量」が示されています。これは大事!

↓ここまでは問われませんが、一応・・・

1歳以降で、「目安量」が示されているもの
  • n-6系脂肪酸、n-3系脂肪酸
  • ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
  • パントテン酸、ビオチン
  • カリウム、リン
  • マンガン、クロム
目標量を推定できない場合の代替指標として、目安量がある。→× (R7前期「子どもの食と栄養」問2より)

「目標量」ではなくて、「推定平均必要量」ですね。

目標量

これとは別に、「目標量」が設定されている物もあります。

「目標量」は、生活習慣病の予防のために目指すべき数値です。

「目標量」が示されているもの
  • 1歳~ ・・・たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム
  • 3歳~ ・・・食物繊維、カリウム、飽和脂肪酸
乳児期における食事摂取基準は、目標量が設定されている。→× (H28後)

乳児(0歳児)は、「目安量」が示されています。

目標量は、生活習慣病の発症予防を目的としている。 → (R7前期)

上記、説明の通りです。

乳児は基本2区分

ほとんどの栄養素では、乳児期は「0~5月」「6~11月」の2区分に分れて書かれています。

◆脂質

男性 目安量 目標量
0~5月 50  
6~11月 40  
1~2歳   20~30
3~5歳   20~30
6~7歳   20~30

ただし、「推定エネルギー必要量」と「たんぱく質」だけは、「0~5月」「6~8月」「9~11月」の3区分です。

◆たんぱく質の食事摂取基準

男性 推奨量 目安量
0~5月   10
6~8月   15
9~11月   25
1~2歳 20  
3~5歳 25  
6~7歳 30  

6~8か月ごろ寝がえりをするようになって、9~11か月ごろはいはいが始まり、運動量も増えるので、必要なエネルギーやたんぱく質も増えるんですね(^O^)

よく出題されるところなので、チェックしておきましょう!

R6後期 子どもの食と栄養 問2

次の文は、「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」(厚生労働省)に関する記述である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

各栄養素等の食事摂取基準については、「出生後6か月未満(0~5か月)」と「(A6か月以上1歳未満(6~ 11 か月))」の2つに区分されている。特に、成長に合わせてより詳細な区分設定が必要と考えられるエネルギーと(Bたんぱく質)については、(C3つ)の区分で表示されている。

※2020年版と変更ありません。 ちなみに学童期は、6~7(歳)、8~9(歳)、10~11(歳)の3区分です。イメージ的には、「1・2年生」「3・4年生」「5・6年生」って感じでしょうか。

身体活動レベルは、乳幼児は1段階

「推定エネルギー必要量」は、ほとんどの年齢区分でⅠ(低い)、Ⅱ(普通)、Ⅲ(高い)の3つのレベルで示されています。

ただし、乳幼児(「3~5歳」まで)は、男女とも1区分です。

◆推定エネルギー必要量

  身体活動レベル
男性
0~5月   550  
6~8月   650  
9~11月   700  
1~2歳   950  
3~5歳   1300  
6~7歳 1350 1550 1750
8~9歳 1600 1850 2100

 

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コメント

  1. 中野みずき より:

    分かりやすいです!
    タンパク質摂取基準の例題
    正解は○→❌ではないでしょうか?
    2区分ではなく、3区分なので(^_^)/

    • うぱみ より:

      中野みずきさん、コメントありがとうございます(●^o^●)

      その通りです!訂正しました。ご指摘ありがとうございましたm(__)m

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