保育所保育指針第2章「子どもの発達」2発達過程並べかえのポイント

※この記事は旧保育所保育指針を元に書いています。新保育所保育指針には、この記事の部分の内容は無いので、平成30年度後期以降の試験を受ける方は、この記事は勉強しなくていいと思います(・。・;

保育所保育指針第2章は、「保育の心理学」で最も多く出題されています。

保育所保育指針第2章発達過程

  • 保育の心理学・・・2問程度
  • 保育原理・・・1問程度
  • 保育実習理論・・・ときどき

「保育所保育指針」からの出題は、「保育原理」「保育実習理論」の方が多いのですが、

の一方で、「保育の心理学」で多いのは、「第2章子どもの発達」からの出題です。

出題形式では、

  • ○×組み合わせ・誤答を選ぶ
  • 穴埋め
  • 並べかえ

が、同じくらいの割合で出題されています。

保育士試験全体で、「○×組み合わせ」「正答を選ぶ」「誤答を選ぶ」問題の割合が高いことを考えると、「保育所保育指針第2章」からの出題は、とくに「並べかえ」問題が多い分野といえます。

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第2章子どもの発達は、並べかえ問題が作りやすい

第2章1乳幼児の発達の特性は、主に○×組み合わせ問題・誤答を選ぶ問題で出題されます。

並べ替えでの出題が多いのは、第2章2発達過程からです。
○×組み合わせ問題・誤答を選ぶ問題の出題が多いのも第2章2発達の過程です。

保育所保育指針第2章2発達過程
(1)おおむね6か月未満
(2)おおむね6か月から1歳3か月
(3)おおむね1歳3か月から2歳未満
(4)おおむね2歳
(5)おおむね3歳
(6)おおむね4歳
(7)おおむね5歳
(8)おおむね6歳

2発達過程が、上記のようになっているので、出題者側にとっても並べかえ問題が作りやすいですし、保育士試験ではときどき「あいまいな解答」として、「受験者全員正解」になってしまう問題があるのですが、保育所保育指針に書いてあることからの出題なら、誰が見ても正解が明確なので、問題にしやすいんですね。

問題はこんな感じです↓

平成26年度再試験 保育の心理学問8
 次の文は、「保育所保育指針」第2章「子どもの発達」の2「発達過程」の記述である。A~Dを発達の順に並べた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 自分なりに考えて判断したり、批判する力が生まれ、けんかを自分たちで解決しようとする(中略)。
  2. 自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られる。
  3. 自我がよりはっきりしてくるとともに、友達との関わりが多くなる(中略)。
  4. 自分の行動やその結果を予測して不安になるなどの葛藤も経験する。

(選択肢省略)
正答:B→C→D→A

並べかえ攻略のポイントは、それぞれの発達段階での子どもの様子を理解しておくことです。

いきなり、並べ替えの練習をしようとするのではなく、「2歳の子はこんな感じ」「4歳と6歳ではこんな違いがある」とそれぞれの発達段階での子どもの現れの特徴をつかんでおきましょう。

発達過程のポイント

前文

前文は、並べ替えとしては出題されませんが、穴埋めとして出題されたことがあるのでのせておきます。

(平成26年度本試験保育の心理学)
子どもの( A )は、おおむね次に示す8つの区分としてとらえられる。ただし、この区分は、同年齢の子どもの均一的な発達の基準ではなく、一人一人の子どもの( A )としてとらえるべきものである。また、様々な条件により、子どもに( B )や保育所の生活になじみにくいなどの状態が見られても、保育士等は、子ども自身の力を十分に認め、一人一人の( A )や( C )に応じた適切な援助及び( D )を行うことが重要である。

 A:発達過程 
 B:発達上の課題
 C:心身の状態
 D:環境構成

 
子どもの発達には個人差があるので、画一的ではなく、一人一人に合わせた柔軟な保育をする必要があります❀

ここ↑で示されている「8つの区分」とは、こちら↓

(1)おおむね6か月未満
(2)おおむね6か月から1歳3か月
(3)おおむね1歳3か月から2歳未満
(4)おおむね2歳
(5)おおむね3歳
(6)おおむね4歳
(7)おおむね5歳
(8)おおむね6歳

2歳未満の乳幼児を、3つの発達過程に分けています。この時期は、著しい発達が起こるからなんですね~。

出生から2歳ごろまでの発達過程

ピアジェの発達論では、「感覚運動期」にあたります。刺激に対する反応を運動で返し、様々なことを学んでいきます。

0~2歳 つかまり立ちをがんばる子ども

※解説しやすいように一部編集しています。保育所保育指針原文は、厚生労働省のサイトか、お手持ちの保育所保育指針(多くのテキストの付録としても付いています)をご覧ください。

(1)おおむね6か月未満

  1. 首がすわり、手足の動きが活発になり、その後、寝返り、腹ばいなど全身の動きが活発になる。
  2. 視覚、聴覚などの感覚の発達はめざましく、泣く、笑うなどの表情の変化や体の動き、喃語などで自分の欲求を表現し、これに応答的に関わる特定の大人との間に情緒的な絆が形成される。

☆運動機能の発達

  • 首がすわる・・・生後3か月頃
  • 寝返り・・・生後6か月頃

☆社会性の発達

  • 生理的微笑・・・新生児期
  • 社会的微笑・・・生後3か月頃
乳幼児期の発達については、「保育の心理学」で毎年2~7問出題されています。ぜひとも押さえておきたいところです。 大きく分けて、「社会性の発達」と「言葉の発達」に分けられます。 (あとは、ちょこっと「原始反射」についても出題されていますが、出題数は多くありません) 赤ちゃん期は、社会性や言葉の発達がめまぐるしい時期です。...

「(1)おおむね6か月未満」は、あまり並べかえ問題としては出題されません。誰がどう見ても、一番最初ってわかりますものね。

(2)おおむね6か月から1歳3か月未満

  1. 座る、はう、立つ、つたい歩きといった運動機能が発達すること、及び腕や手先を意図的に動かせるようになることにより、周囲の人や物に興味を示し、探索活動が活発になる。
  2. 特定の大人との応答的な関わりにより、情緒的な絆が深まり、あやしてもらうと喜ぶなどやり取りが盛んになる一方で、人見知りをするようになる。
  3. また、身近な大人との関係の中で、自分の意思や欲求を身振りなどで伝えようとし、大人から自分に向けられた気持ちや簡単な言葉が分かるようになる
  4. 食事は、離乳食から幼児食へ徐々に移行する。

この時期の「運動機能の発達」「社会性の発達」「言葉の発達」はとても個人差が大きいです。

☆運動機能の発達

  • お座り・・・生後7か月頃
  • はいはい・・・生後8か月頃
  • つかまり立ち・・・生後8か月頃

☆社会性の発達

  • 人見知り・・・生後6か月~1歳3ヶ月
  • 分離不安・・・8か月頃から

☆言葉の発達

  • 基準喃語・反復何語・・・生後6~8か月頃
  • 初語・・・生後10か月~13か月頃
赤ちゃんクラス(1歳児クラス)を担任していると、 年度の始めに初めて言葉を発するようになった子が、 年度の終わりに、べらべらしゃべるようになっていたりして、面白いです。 1語文・2語文とお手本のように言葉が増えていく子もいれば、 ジャーゴン(宇宙語)で楽しそうにおしゃべりしている子もいたり。 何を言っているのかなかなか...

☆離乳食

  • 支えてあげると座ることができる生後5・6か月頃から、離乳食が始まる。
  • 生後6~8か月で、歯が生え始める。
  • 生後12~18か月頃には、幼児食へ移行
0歳児担任になると、必ず向き合うことになる「離乳食」。 家庭と協力しながら進めていきます。 が・・・多くのママたちを悩ませる離乳食。 何をあげたらいいの?どんなふうに進めたらいいの? ママたちから、口頭や連絡ノートで質問を受けることもあります。 不安なママたちの力になれるように、それぞれの時期の子どもや離乳食の特徴をつ...

この時期は、今まで寝てばかりだった赤ちゃんがはいはいをして、歩くようになったり、人見知りをするようになったり、言葉が出るようになったり、離乳食が始まり・・・離乳が完了したりと、赤ちゃんの発達が著しい時期ですね。乳児クラスの担当をしていると、「○○ができるようになった!」と日々感動も多い半面、安全対策にも気を遣います。

(3)おおむね1歳3か月から2歳未満

  1. 歩き始め、手を使い、言葉を話すようになることにより、身近な人や身の回りの物に自発的に働きかけていく。
  2. 歩く、押す、つまむ、めくるなど様々な運動機能の発達や新しい行動の獲得により、環境に働きかける意欲を一層高める。
  3. その中で、物をやり取りしたり、取り合ったりする姿が見られるとともに、玩具等を実物に見立てるなどの象徴機能が発達し、人や物との関わりが強まる。
  4. また、大人の言うことが分かるようになり、自分の意思を親しい大人に伝えたいという欲求が高まる。指差し、身振り、片言などを盛んに使うようになり、二語文を話し始める

☆運動機能の発達

  • 安定した歩行・・・1歳6か月頃から

2歳前になると、走り始める子もいます。

☆言葉の発達

  • 二語文・・・1歳半ごろ
  • 語彙が増える

☆知的発達

  • 象徴機能の発達
  • 物に名前があることが分かる

食べ物のおもちゃを食べるまねをしたり、積み木を車に見立てて走らせるなどの姿が見られるようになります。

0~2歳の発達過程ミニテスト

早速やってみましょう♪

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おおむね2歳・3歳

ピアジェの発達論では、2~7歳は「前操作期」。

おおむね2歳おおむね3歳

3歳は、幼稚園に入園できる年齢ですね。

2・3歳の子どもは、もう「赤ちゃんを卒業」。運動能力や思考力も発達し、子どもらしさが出てきます。言葉も達者になってくるので、話をしていて面白い半面、どこかで聞いたことのある言葉をどんどん使って物にしていくので、保育者も言葉遣いに気を付けなければなぁ・・・と痛感させられます。

(4)おおむね2歳

  1. 歩く、走る、跳ぶなどの基本的な運動機能や、指先の機能が発達する。
  2. 食事、衣類の着脱など身の回りのことを自分でしようとする。
  3. 排泄の自立のための身体的機能も整ってくる。
  4. 発声が明瞭になり、語彙も著しく増加し、自分の意思や欲求を言葉で表出できるようになる。
  5. 行動範囲が広がり探索活動が盛んになる中、自我の育ちの表れとして、強く自己主張する姿が見られる。
  6. 盛んに模倣し、物事の間の共通性を見いだすことができるようになるとともに、象徴機能の発達により、大人と一緒に簡単なごっこ遊びを楽しむようになる。

(5)おおむね3歳

  1. 基本的な運動機能が伸び、それに伴い、食事、排泄、衣類の着脱などもほぼ自立できるようになる。
  2. 話し言葉の基礎ができて、盛んに質問するなど知的興味や関心が高まる
  3. 自我がよりはっきりしてくるとともに、友達との関わりが多くなるが、実際には、同じ場所で同じような遊びをそれぞれが楽しんでいる平行遊びであることが多い。
  4. 大人の行動や日常生活において経験したことをごっこ遊びに取り入れたり、象徴機能や観察力を発揮して、遊びの内容に発展性が見られるようになる。
  5. 予想や意図、期待を持って行動できるようになる。

☆社会性の発達
平行遊び・・・他の子どもの傍で同じ遊びをしているが、各々が一人で遊んでいる状態。

おおむね2・3歳ミニテスト


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(余計な選択肢はありますが、答えは「おおむね2歳」か「おおむね3歳」のどちらかですよ!)

おおむね4歳~6歳

おおむね4歳~おおむね6歳

(6)おおむね4歳

  1. 全身のバランスを取る能力が発達し、体の動きが巧みになる。
  2. 自然など身近な環境に積極的に関わり、様々な物の特性を知り、それらとの関わり方や遊び方を体得していく。
  3. 想像力が豊かになり、目的を持って行動し、つくったり、かいたり、試したりするようになるが、自分の行動やその結果を予測して不安になるなどの葛藤も経験する。
  4. 仲間とのつながりが強くなる中で、けんかも増えてくる。
  5. その一方で、決まりの大切さに気付き、守ろうとするようになる。
  6. 感情が豊かになり、身近な人の気持ちを察し、少しずつ自分の気持ちを抑えられたり、我慢ができるようになってくる。

(7)おおむね5歳

  1. 基本的な生活習慣が身に付き、運動機能はますます伸び、喜んで運動遊びをしたり、仲間とともに活発に遊ぶ。
  2. 言葉により共通のイメージを持って遊んだり、目的に向かって集団で行動することが増える
  3. さらに、遊びを発展させ、楽しむために、自分たちで決まりを作ったりする。
  4. 自分なりに考えて判断したり、批判する力が生まれ、けんかを自分たちで解決しようとするなど、お互いに相手を許したり、異なる思いや考えを認めたりといった社会生活に必要な基本的な力を身に付けていく。
  5. 他人の役に立つことを嬉しく感じたりして、仲間の中の一人としての自覚が生まれる。

☆社会性の発達

  • 向社会的行動(人の役に立つような行動をとることに喜びを感じること)・・・5歳ごろ
  • 役割取得(相手の立場に置かれた自分を想像し、相手の立場や気持ちなどを理解すること)
  • 帰属意識(集団の一員であるという自覚)

(8)おおむね6歳

  1. 全身運動が滑らかで巧みになり、快活に跳び回るようになる。
  2. これまでの体験から、自信や、予想や見通しを立てる力が育ち、心身ともに力があふれ、意欲が旺盛になる。
  3. 仲間の意思を大切にしようとし、役割の分担が生まれるような協同遊びやごっこ遊びを行い、満足するまで取り組もうとする。
  4. 様々な知識や経験を生かし、創意工夫を重ね、遊びを発展させる。
  5. 思考力や認識力も高まり、自然事象や社会事象、文字などへの興味や関心も深まっていく。
  6. 身近な大人に甘え、気持ちを休めることもあるが、様々な経験を通して自立心が一層高まっていく。

おおむね4~6歳ミニテスト


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コメント

  1. yumi より:

    はじめまして(^-^)
    読んでは忘れ…を繰り返し、途方にくれていたところ、こちらに辿り着きました(^_^;)

    うぱみさんの記事は何故か頭にスーッと入って記憶してしまうんです!
    試験まで10日をきってしまいましたが「ミニテスト」を繰り返して頑張ります。

    「ありがとうございます」×100♪ 
    (これでも全然たりないくらいです。感謝 m(__)m )

    • うぱみ より:

      yumiさん、コメントありがとうございます(●^o^●)

      お役にたててうれしいです!

      頑張ってくださいね(^O^)/~~~ 応援しています♡