※この記事は旧保育所保育指針を元に書いていますが、新保育所保育指針でも文章自体には変更がないので、安心してミニテストをやってください♡新保育所保育指針第1章1(2)~(4)です。
保育所保育指針第1章総則の中でも、最も出題が多いのは「3保育の原理」です。
なんてったって「保育の原理」ですからね。
「保育原理」で出題されないわけがありません。
逆に、ここを押さえずして、「保育原理」の勉強をしたなどと、言えるはずがない!
毎年、穴埋め問題や、○×問題で2問程度出題されています。
しっかりとポイントを押さえて、「10点」確実に取りましょう☆
第1章 総則
「3 保育の原理」って?
「(1)保育の目標」「(2)保育の方法」「(3)保育の環境」の3つに分れています。
過去3年間の出題では、
(1)目標 | (2)方法 | (3)環境 | 全体 | |
H29前期 | 1 | 1 | 1 | 1 |
H28後期 | 1 | 1 | ||
H28前期 | 1 | 1 | ||
H27地域 | 1 | |||
H27本 | 1 | 1 | ||
H26再 | 1 | |||
H26本 | 1 | 1 |
どこから出てもおかしくないけど、2問くらい出るかな?って感じです。
(1)保育の目標
「保育の目標」言えますか?
(1)保育の目標
ア 保育所は、子どもが生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期に、その生活時間の大半を過ごす場である。このため、保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、次の目標を目指して行わなければならない。(ア) 十分に養護の行き届いた環境の下に、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たし、生命の保持及び情緒の安定を図ること。
(イ) 健康、安全など生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康の基礎を培うこと。
(ウ) 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。
(エ) 生命、自然及び社会の事象についての興味や関心を育て、それらに対する豊かな心情や思考力の芽生えを培うこと。
(オ) 生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。
(カ) 様々な体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、創造性の芽生えを培うこと。
※青字部分は、H29前期試験の穴埋め出題箇所
目標、意外と多いですよね(・。・;
(ア)~(カ)は、子どもが「現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うため」の目標です。
「養護」だけでなく、「教育」に関する目標についても書かれています。
「保育園は、子どもを遊ばせているだけ」「幼稚園は教育機関」なんて話を聞くことがありますが、生活や遊びの中から、思考力や表現力、創造性などを育てること、ちゃんと「保育所保育指針」に書いてあるんですよね。
さらに、
イ 保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。
保護者支援についても書かれています。
穴埋め問題
平成27年度本試験 保育原理 問2
- 生命、自然及び社会の事象についての( A )を育て、それらに対する豊かな心情や( B )の芽生えを培うこと。
- ( C )の中で、( D )への( A )を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと。
- 様々な体験を通して、豊かな感性や表現力を育み、( E )の芽生えを培うこと。
(選択肢省略)
A興味や関心 B思考力 C生活 D言葉 E創造性
○×問題
平成28年度後期試験 保育原理 問1
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(1)「保育の目標」の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- 人との関わりの中で、人に対する愛情と信頼感、そして人権を大切にする心を育てるとともに、自主、自立及び協調の態度を養い、道徳性の芽生えを培うこと。
- 十分に養護の行き届いた環境の下に、生命の保持に特化して保育すること。
- 入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。
- 子どもがその生活時間の大半を過ごす場であるため、くつろいだ雰囲気の中で子どもの様々な欲求を満たすとともに、就学に向けての教科教育を進めること。
- 子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために、子ども一人一人の状況よりも集団行動と規律に配慮して保育すること。
(選択肢省略)
正答:A○ B× C○ D× E×
ミニテスト
穴埋め、時々○×のミニテストです。
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(2)保育の方法
目標を達成するために、どんなことに気を付けて、保育をしたらいいのでしょうか。
(2)保育の方法
保育の目標を達成するために、保育士等は、次の事項に留意して保育しなければならない。
ア 一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが安心感と信頼感を持って活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。
イ 子どもの生活リズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整えること。
ウ 子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること。
エ 子ども相互の関係作りや互いに尊重する心を大切にし、集団における活動を効果あるものにするよう援助すること。
オ 子どもが自発的、意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること。
カ 一人一人の保護者の状況やその意向を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助すること。
※青字部分は、H29前期試験の穴埋め出題箇所
このあたりの文章は、「こんな場面では、どんな保育士の対応が適当か」といった事例問題で、正誤を判断する時の材料になりそうです。
穴埋め
平成25年度本試験 保育原理 問9
- 子どもの( A )を大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整えること。
- 子ども相互の関係作りや互いに尊重する心を大切にし、( B )における活動を効果あるものにするよう援助すること。
- 子どもが自発的、意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの( C )な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して( D )に保育すること。
- 一人一人の( E )の状況やその意向を理解、受容し、それぞれの親子関係や家庭生活等に配慮しながら、様々な機会をとらえ、適切に援助すること。
(選択肢省略)
正答:A生活リズム B集団 C主体的 D総合的 E保護者
○を選ぶ問題
平成26年度本試験 保育原理 問1
次の文のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」の(2)「保育の方法」の一部として正しいものを一つ選びなさい。
- 一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが生き生きと活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。
- 子どもの生活リズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、園庭遊具など自発的に関われる環境を整えること。
- 子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること。
- 子ども相互の関係作りや互いに尊重する心を大切にし、集団における活動を効果あるものにするよう指導すること。
- 子どもが自発的、意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、小学校との連携を考慮し総合的に保育すること。
正答:3
- ア、一人一人の子どもの状況や家庭及び地域社会での生活の実態を把握するとともに、子どもが安心感と信頼感を持って活動できるよう、子どもの主体としての思いや願いを受け止めること。 →×
- イ、子どもの生活リズムを大切にし、健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境や、自己を十分に発揮できる環境を整えること。 →×
- ウ、子どもの発達について理解し、一人一人の発達過程に応じて保育すること。その際、子どもの個人差に十分配慮すること。
- エ、子ども相互の関係作りや互いに尊重する心を大切にし、集団における活動を効果あるものにするよう援助すること。 →×
- オ、子どもが自発的、意欲的に関われるような環境を構成し、子どもの主体的な活動や子ども相互の関わりを大切にすること。特に、乳幼児期にふさわしい体験が得られるように、生活や遊びを通して総合的に保育すること。 →×
かなり細かい部分まで、問われています(>_<)
穴埋めの練習をしっかりやっておくことで、こういった正誤問題も判断がつくようになってきます。
ミニテスト
穴埋め、時々○×のミニテストです。
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(3)保育の環境
保育の「環境」は、
- 人・・・保育士や子どもなどの「人的環境」
- 物・・・施設や遊具などの「物的環境」
- 場・・・自然や社会の事象
に分けられます。
(3)保育の環境
保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、施設や遊具などの物的環境、更には自然や社会の事象などがある。保育所は、こうした人、物、場などの環境が相互に関連し合い、子どもの生活が豊かなものとなるよう、次の事項に留意しつつ、計画的に環境を構成し、工夫して保育しなければならない。ア 子ども自らが環境に関わり、自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。
イ 子どもの活動が豊かに展開されるよう、保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること。
ウ 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
エ 子どもが人と関わる力を育てていくため、子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
※青字部分は、H29前期試験の○×問題出題箇所
穴埋め
平成28年度 前期試験 問2
保育の環境には、保育士等や子どもなどの人的環境、( A )や遊具などの物的環境、更には自然や社会の( B )などがある。保育所は、こうした人、物、場などの環境が( C )に関連し合い、子どもの生活が豊かなものとなるよう、次の事項に留意しつつ、( D )に環境を構成し、工夫して保育しなければならない。
(選択肢省略)
正答:A施設 B事象 C相互 D計画的
文章組み合わせ
平成28年度後期試験 保育原理 問8
次の文は、「保育所保育指針」第1章「総則」の(3)「保育の環境」に述べられている留意点の一部である。【Ⅰ群】の記述に続く文として【Ⅱ群】の記述を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。【Ⅰ群】
A 子ども自らが環境に関わり、
B 保育室は、温かな親しみとくつろぎの場となるとともに、
C 子どもが人と関わる力を育てていくため、【Ⅱ群】
ア 生き生きと活動できる場となるように配慮すること。
イ 子ども自らが周囲の子どもや大人と関わっていくことができる環境を整えること。
ウ 保育所の設備や環境を整え、保育所の保健的環境や安全の確保などに努めること。
エ 自発的に活動し、様々な経験を積んでいくことができるよう配慮すること。(選択肢省略)
正答:Aエ Bア Cイ
文章の前半と後半を結び付ける珍しい問題。
国語の問題みたいですね。
ミニテスト
穴埋め、時々○×のミニテストです。
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ミニテスト(応用編)
文章の前半・後半部分の組み合わせを問うような問題がときどき出題されています。
紛らわしい条文が多いですが、学習することで、苦手意識が薄れてくると思うので、余裕のある人はやってみてください♪
(※集中力のない時には、お薦めしません。)
下線の引いてある○×問題は、下線部が正しいか、判断して下さい✿
1保育の目標
2保育の方法
3保育の環境
もっと勉強したい人は
新保育所保育指針対応のミニテストを作りました。別サイトになりますが、こちらも合わせてどうぞ。

コメント
うぱみさん、音楽では目からウロコの解説本当にありがとうございます。
すっかり理解できました!!
質問へのお返事も的確ですごく分かりやすかったです!
本当にありがとうございました。
明日からいよいよ試験です。
今、こちらの保育指針のミニテストを受けているのですが、このミニテスト、終了して結果が出た際、つづけてもう一度受けることできないのでしょうか?
社会福祉などのミニテストには、完全攻略、徹底復習、どちらも6問終えたら、結果の下に「もう一度」というアイコンがその都度出て、それをクリックすると、またテストが始まるのですが、保育指針のミニテストは、もう一度というアイコンがなくて、画面を一度閉じてまた開かないとテストを受けられないのですが、、、
これは私のスマホの不具合なのか、みんなそうなっているのか…
もう一度、つづけてテストを受けて進めることってできないのでしょうか?
すみません。直前までこんな質問ばかりしてしまいまして。。
よろしくお願いします。
ペコさん、コメントありがとうございます(●^o^●)
「もう一度」私のスマホでは半欠けですが、表示されているのですが、ミニテストのサイズを変えて試してみたところで表示される位置は変わらず・・・。
ご不便おかけして、申し訳ないです。