児童養護施設に通う子どもたちの高校・大学等への進学率は、一般の子どもたちの進学率とどのように違うのでしょうか?
また、児童養護施設に通う子どもたちに人気の職業は、何でしょうか?
今回も保育士試験でよく出題される資料「児童養護施設入所児童等調査」(平成25年2月1日)から、抜粋で紹介します。
進学希望
高校への進学希望は、女児の方が高く86.5%。
大学や短大への進学希望の割合も、女児の方が高い(31.4%)傾向にあります。
平成26年度再試験 児童家庭福祉問19(抜粋)
次の文は、児童養護施設に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
次の文は、児童養護施設に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
C 厚生労働省が行った「社会的養護の現況に関する調査」によると、平成24 年5月1日現在、平成23 年度末に高等学校等を卒業した児童養護施設入所児童のうち、「大学等」及び「専修学校等」に進学した割合の合計は50%を超えていた。
(選択肢省略)
正答:×
将来の希望
児童養護施設の中学3年生以上の将来の希望では、「先生・保育士・看護士等」が最も多くなっています。男女別では・・・
男子
①工場に勤める(9.6%)
②スポーツ・芸能・芸術(8.9%)
③飲食業・調理等(8.0%)
女子
①学校の先生や保育士・看護師等(18.9%)
②飲食業・調理等(11.2%)
③スポーツ・芸能・芸術(6.4%)
コメント
いつもありがとうございます☆(*^_^*)あの よくわからなくて不安なことがあるんですが 1問1答集や練習問題を解いているとある問題集では 児童養護施設児の高校の進学率は95.4%(H27年調査)とあり 他の問題集では高校進学希望率85%(H25年調査)とあり 両方今年受験用の問題集なのですが 今年の受験については 何年調査のものの数値を覚えればいいのか混乱してしまい・・・。それと 進学率と進学希望率はまた違ったものだと思うので 進学率と進学希望率とそれぞれここ数年分覚えないといけないんでしょうか:;
コメントありがとうございます。
高校進学率と高校進学希望率は、別々の報告書からの出題なので、対象としている児童が違うというのもあるかもしれませんね。
何年分も覚えるというより、「その数値にどんな意味があるか」が大事だと思います。
ちなみに、児童福祉施設関連の出題に使われる資料は「児童福祉施設入所児童等調査結果(H27←内容はH25.2の調査)」「社会的養護の現状について(H26)」の2つの資料から多く出題されているので、この2つの資料に目を通しておくといいですよ。
「児童福祉施設入所児童等調査結果」では、高校・大学の進学希望(高校進学希望85%)について書いてあるのですが、この資料が言いたいのは「高校も大学も進学率は増加している」「女子の方が希望者が多い」ということ。
「社会的養護の現状について」では、卒業1ヶ月後の進学率について(高校94.8%,大学12.3%)書かれており、「高校進学率は高くなった(一般の子の進学率に追いつきそう)」「大学進学率が圧倒的に低い」「就職が多い」と、一般の子と比べた数値が書かれています。
両者の資料は、別々の調査結果なので一概に比べられませんが
高校進学率>高校進学希望率
大学進学率<大学進学希望率
となっているので、児童養護施設の子は、「早く自立したい」という気持ちが強いのかな、と思います。
こんなにも丁寧に。。(TT)とってもスッキリしました!!なんだか混乱していたので落ち着きました~☆いっぱい覚えることありすぎだ~~って混乱せずポイントを押さえて覚えていこうと思います^^早く自立したいって児童養護施設の子達が思ってるのかなっていうのかなり納得 うぱみさんはほんとに素敵な方ですね!賢いだけでなくてわからない人への説明もわかりやすいし丁寧で 保育士にぴったりの方(*^_^*)ブログ作って頂き本当に感謝です!引き続きがんばります!
アリエルさん、コメントありがとうございます(^^)
もったいないお言葉・・・恐縮です。
そんなできた人間じゃないですよ~(¯―¯٥)
「早く自立したい」というのも、実際に施設で育った方からしたら綺麗事なのかもしれません。
大学進学率<大学進学希望率
なので、実際には大学へ進学したかったけれども、早くに就職して自立する道を選ばざるを得なかった人も多いのかもしれませんね。