【厚生労働省調査】①児童養護の現状。各施設の児童の年齢と在籍期間

厚生労働省が行った「児童養護施設入所児童等調査」(平成25年2月1日現在)からの出題が、「社会的養護」でも「児童家庭福祉」でも度々あります。

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テキストにもそこまで詳しくは載っていないので、対策が難しい・・・と感じる方も多いと思いますが、出題のポイントをつかめば得点源になります。

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資料解説

出題は最新の資料からされるのですが、今のところ最新の資料は平成25年2月1日「児童養護施設入所児童等調査結果」です。元の資料では細かい表が多いので、今回は分かりやすいようにグラフにして、抜粋して紹介しますね。

※平成28年6月の児童福祉法改正により、平成29年4月より「児童心理治療施設」に名称が変更されることになりました。法改正の時期が微妙なので、H29試験は「情緒障害児短期治療施設(児童心理治療施設)」と併記されるかもしれません。念のため、当サイトではなるべく併用して表記します。ミニテストは、H29後期試験終了後順次変更します。

「情緒障害児」→「児童心理治療施設児」です。

児童の年齢

児童の年齢が問われるとき、「在籍している児童の平均年齢」と「入所時の年齢」があるので、気をつけましょう。あたりまえですが、「入所時の年齢」よりも「在籍している児童の年齢」の方が高くなります。

入所時の年齢

里親委託児は平均6.3歳
委託時の年齢
就学前の乳児・幼児が委託されるケースが多いです。

養護施設児は平均6.2歳
入所時(養護施設)
2歳児の入所が多いのもポイントですね。

乳児院児が平均0.3歳
入所時(乳児院)
0歳児の入所がとても多いです。
児童福祉法に「乳児を入院させて」とあるので、当たり前ですが。
乳児=1歳未満児=0歳児

情緒障害児が平均10.6歳
自立支援施設児が平均13.1歳
ファミリーホーム児が平均8.4歳です。

在籍している児童の年齢

里親委託児が平均9.9歳(前回9.3歳)
里親委託児の年齢

養護施設児が平均11.2歳(前回10.6歳)
養護施設児の年齢

乳児院児が平均1.2歳(前回1.2歳)
乳児院児の年齢
児童福祉法に「乳児を入院させて」とあるので「平均1歳」って意外ですが、「特に必要のある場合には幼児を含む」とあるので、平均すると1歳ぐらいになるんですね(・・;)

情緒障害児が平均12.7歳(前回12.4歳)
自立施設児が平均14.1 歳(前回14.2 歳)
ファミリーホーム児が平均11.2歳

☆養護施設には乳児が、乳児院には幼児が、少ないですが在籍していることにも注目しておきましょう。児童福祉法第37条では、乳児院の対象は乳児(0歳児)ですが、保健上、安定した生活環境の確保、その他の理由により特に必要のある場合には、幼児も含むとされています。

平成27年本試験 社会的養護問8

  1. 児童養護施設入所児の平均年齢は、児童自立支援施設入所児の平均年齢よりも高い。
  2. 里親委託児の委託時の平均年齢は、乳児院入所児の入所時の平均年齢よりも高い。

(選択肢省略)
正答:A× B○

一見字が多くて難しそうですが、よく考えればわかります。

「児童養護施設」は、保護者のいない児童や虐待を受けた児童を養護する施設で、おおむね2~18歳の子が生活しています。「児童自立支援施設」は非行系施設に分類され、不良行為や反社会的行為を行ったり、その恐れのある子を入所させる施設で、11~15歳の子が多く生活しています。どちらの方が平均年齢が高くなるかと言えば・・・「児童自立支援施設」ですよね。

また、里親に委託されるのは、0~18歳の児童であるのに対し、「乳児院」に入所するのは0歳の乳児です。里親委託児の平均年齢と、乳児院入所時の平均年齢のどちらが高いかと言えば・・・「里親」ですよね☆

この問題は一見統計問題ですが、しっかりと統計を見ているか、というよりも、それぞれの施設の特性を理解しているか、ということを見ていると思います。

委託期間

委託期間は、里親委託児・養護施設児・情緒障害児・自立施設児・乳児院児・ファミリーホーム児で共通して、「1年未満」が最も多くなっています
委託在籍期間

里親の委託期間の平均は3.9年。
養護施設の入所期間は4.9年。
乳児院は1.2年です。

情緒障害児は2.1年。
自立施設児は1.0年。

平成27年本試験 社会的養護問8

児童養護施設入所児の平均在所期間は、児童自立支援施設入所児の平均在所期間よりも長い。

正答:○

先の平成27年度社会的養護過去問の続きですが、これも施設の特性を理解していれば何となく答えを出せると思います。養護施設には、10年以上生活している子もいます。一方、児童自立支援施設は中学生が7割。在所期間も3年以内がほとんどです。児童自立支援施設の方が在所期間は短いですよね。

平成26年再試験 社会的養護問8

「児童養護施設入所児童等調査結果の概要(平成20年2月1日現在)」(厚生労働省)における児童の平均在所期間は、約4年である。

正答:×

自立支援児は3年未満が多く、平均在所期間は1.0年です。
「約4年」は里親の委託期間の平均です。

入所経路

どのような経緯から、里親や施設に預けられるようになったのかですが、どれも最も多いのが「家庭から」です。「児童養護施設から」「家庭裁判所から」などダミーの選択肢があることがあるので注意しましょう。
入所経路

平成23年度本試験 養護原理(社会的養護)問3

次の文は、「児童養護施設入所児童等調査結果の概要(平成20年2月1日現在)」(厚生労働省)における児童の委託(入所)経路に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 児童自立支援施設に在籍している児童の「入所経路」では、「家庭裁判所から」の割合が最も高い。
  2. 情緒障害児短期治療施設に在籍している児童の「入所経路」では、「知的障害児施設から」の割合が最も高い。
  3. 里親委託児の「委託経路」では、「児童養護施設から」の割合が最も高い。
  4. 乳児院に在籍している児童の「入所経路」では、「里親家庭から」の割合が最も高い。

(選択肢省略)
正答:A× B× C× D×
(すべて、「家庭から」が最も多い)

※過去問を見ると平成20年調査の資料を使っているものもありますが、統計の傾向は変わっていないので、25年の最新版の統計で見ても答えは同じです。

平成27年度本試験 児童家庭福祉問2

委託(入所)経路としては、里親、児童養護施設、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設、乳児院、ファミリーホーム、自立援助ホームのすべてにおいて「家庭から」の割合が最も多い。

正答:○

クイズ


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最後まで読んでくださりありがとうございます。

「○○についてもっと詳しく知りたい!」「△△について、もっと問題を解きたい」などありましたら、下記コメント欄にてお知らせください(どの記事のコメント欄でもかまいません)。

子育て中&第二子産休中につき、すぐにお返事できないこともありますが、なるべく対応させていただきます❀

うぱみ

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コメント

  1. まある より:

    いつも、利用させて頂いています。
    ありがとうございます。

    攻略率が、正解が出ていても、0パーセントで変わらないのは、私の方の不具合でしょうか?お忙しい中、お手数おかけしますが、対処方があればお知らせ頂けないものかと連絡しました。

    よろしくお願いします。

    • うぱみ より:

      まあるさん、コメントありがとうございます(*^▽^*)

      攻略率ですが「完全攻略」モードにすると正答数に応じて数字が上がっていくはずです。ただその場合、間違えた問題は正答するまで出題されるのですが、100%になると問題が解けなくなります。
      「徹底復習」モードは、間違えた問題が優先的に出題されますが、正解した問題もそれなりに出題されます。パーセンテージは上がりません。

      「完全攻略」モードでやってもパーセンテージが上がらない場合、パソコンやスマホなどの端末の設定が「クッキーを保存しない」になっているのかもしれません。「クッキーを保存する」設定にしてからやってみてくださいm(_ _)m

  2. まある より:

    施設職員配置について
    〇〇施設には、嘱託医、保育士…の配置が義務付けられている。とか
    1対○であるとか…
    の問題があれば嬉しいです。

    よろしくお願いします。

    • うぱみ より:

      まあるさん、コメントありがとうございます(*^_^*)

      確かに、そのへんのややこしい所の問題があるといいですよね。

      私事ですが、今産後里帰り中なので、自宅に戻ったら気合入れて作ってみますね♪今月中にできるように頑張りますので、もう少々お待ちください(๑•̀ㅁ•́๑)✧

  3. まある より:

    お返事ありがとうございます。

    スマホ利用です。
    「完全攻略」モード
    「訪問したwebサイトを許可」
    で利用

    攻略率が表示されていた時から変更していないつもりなのですが、パソコン系に弱いので、原因が分からず、どうして良いものか分からず、質問させていただきました。攻略率を気にせず、利用したいと思います。ありがとうございました。

    産後里帰り中との事、おめでとうございます。
    産後は、いろいろと大変だと思いますので、無理なさらないで下さいね。

    • うぱみ より:

      まあるさん、お返事遅くなってごめんなさい。

      ありがとうございます(*^_^*)

      いろいろ試してくださったのに、解決策、出せなくて申し訳ないです。

      • まある より:

        うばみさん、お返事ありがとうございます。

        色々やってダメだったのでスマホの電源の入れなおしをした所、原因は不明ですが無事使える様になりました。こちらのスマホのなにかが、原因だったのですね。

        ご心配お手数をお掛けしました。ありがとうございました。

        これからも、活用させていただきますので、よろしくお願いします。

        ※産後無理をすると、あとで体調を崩す事もあるそうですので、くれぐれも御無理なさいません様に…

  4. アリエル より:

    いつもお世話になっております★わかりやすくて資料もとっても見やすくて苦手意識が薄らいできてとても嬉しいです★感謝^^* 自分で勉強していてどうしても分らない事があるのですが 乳児院で看護師の数が乳幼児10人に対し2人(10人増すごとに1人)と書いてあるのに 乳幼児7人以下だと看護師は7人以上とあるのですが 10人に対して2人なのに10人より少ない7人なのに何故7人以下だと7人以上と増えるのか分からなくて・・><良かったら教えて下さい

    • うぱみ より:

      アリエルさん、コメントありがとうございます(*^^*)

      乳児院の配置基準、わかりにくいですよね。

      基本は、
      0·1歳→乳幼児1.6:看護師1
       2歳→ 乳幼児2:看護師1
      3歳〜→ 乳幼児4:看護師1
      です。

      しかし、施設によって乳児が少ないところなどは、看護師の数が少なくなってしまいます。

      そこで、どんなに小さい施設でも最低7人の看護師が確保できるように、「(計算した結果、看護師が)7人未満だった時、7人以上とする」となっています。

      0歳児9人の場合、計算すると必要な看護師数は6人なのですが、7人未満なので「7人」となります。

      ちなみに乳幼児10人未満の施設では「その一人を除き、保育士または児童指導員をもってこれにあてることができる」とあります。
      つまり、必要な看護師は1人で、残りの6人は保育士や児童指導員でもいいんです。

      上で計算して出た必要な看護師数(最低7人)のうち、大部分は保育士・児童指導員で補うことができるのですが、看護師が全くいなくなってしまっては困るので
      ☆乳幼児〜9人:看護師1
      ☆乳幼児10〜19人:看護師2
      ☆乳幼児20〜29人:看護師3
      と最低何人看護師を置くべきかも決められているのです。

      • アリエル より:

        ありがとうございます!こんなに早くご返信頂けるとは思っておらず うぱみさんの優しさに感動してしまいました!10月の試験が近付き緊張がすごくて怖かったですが がんばらなきゃ!と思えました☆とってもわかりやすく解説して頂きありがとうございます!理解出来ました~!(*^_^*)

  5. みつまめ より:

    このサイトを見つけるのが早ければ、高い金額を出して勉強テキストや、科目の講義に出なくてよかったのに残念です。
    29年度の保育士試験の範囲ですが、28年4月1日以前施行のもの
    ですので、今年度に関しましては、「情短」の名称のままです。明々後日の試験頑張ります! 感謝してますミニテスト!

    • うぱみ より:

      みつまめさん、コメントありがとうございます!

      今回の試験範囲「H28.4.1以前のもの」という記述が見つけられず、例年通りならH28.4.1以前だけどな~でもすでに名称変わってるしな・・・と困っていました。ありがとうございます(●^o^●)

      試験、落ち着いて頑張ってくださいね♡ 応援しています(^o^)/~☆