保育士試験で出題される「幼稚園教育要領第1章総則」は難しくない?

幼稚園教育要領からの出題は、1問程度ですが、近年は減っている傾向にあります。

幼稚園

幼稚園教育要領は、

  • 第1章 総則
  • 第2章 ねらい及び内容
  • 第3章 指導計画及び教育課程に係る教育時間の終了後等に行う教育活動などの留意事項

で構成されていて、出題されるのは第1章・第2章からです。

○×問題が主ですが、明らかに「×」だと分かるような記述なので、あまり怖くはありません・・・。

■スポンサーリンク■

第1章 総則からの出題

過去問です。

H25本試験 教育原理問2
次の文のうち、「幼稚園教育要領」第1章「総則」の第1「幼稚園教育の基本」の記述として正しいものを○、誤ったものを姶とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  1. 教師は、幼児一人一人の活動の場面に応じて、様々な役割を果たし、その活動を豊かにしなければならない。
  2. 教師は、幼児と人やものとのかかわりが重要であることを踏まえ、物的・空間的環境を構成しなければならない。
  3. 幼稚園教育は環境を通して行うものであることを基本とし、教師が幼児に直接教えることはない。
  4. 遊びは自発的な活動であるため、教師は、幼児一人一人の様子を見守り、幼児が自発的に遊び始めるのを気長に待つ。

(選択肢省略)
正答: ○ ○ × ×

Cは「教師が幼児に直接教えることはない」が変。
Dは「幼児が自発的に遊び始めるのを気長に待つ」が変です。

H23本試験 教育原理問3
次の文のうち、「幼稚園教育要領」第1章「総則」の一部として不適切な記述を一つ選びなさい。

  1. 幼児は安定した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な体験を得ていくものであることを考慮して、幼児の主体的な活動を促し、幼児期にふさわしい生活が展開されるようにすること。
  2. 教師は、幼児の主体的な活動が確保されるよう幼児一人一人の行動の理解と予想に基づき、計画的に環境を構成しなければならない。
  3. 自我が芽生え、他者の存在を意識し、自己を抑制しようとする気持ちが生まれる幼児期の発達の特性を踏まえ、入園から修了に至るまでの長期的な視野をもって充実した生活が展開できるように配慮しなければならないこと。
  4. 幼稚園の1日の教育課程に係る教育時間は、8時間を標準とすること。ただし、幼児の心身の発達の程度や季節などに適切に配慮すること。
  5. 幼稚園の目的の達成に資するため、幼児の生活全体が豊かなものとなるよう家庭や地域における幼児期の教育の支援に努めること。

正答:4

幼稚園の教育時間は4時間。8時間は保育園の保育時間ですね。

第1章 総則

第1 幼稚園教育の基本

 幼児期における教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり,幼稚園教育は,学校教育法第22条に規定する目的を達成するため,幼児期の特性を踏まえ,環境を通して行うものであることを基本とする。

ちなみにここで出てくる「学校教育法第22条」はこちら↓

【学校教育法第22条】幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。

続きです。

 このため,教師は幼児との信頼関係を十分に築き,幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。これらを踏まえ,次に示す事項を重視して教育を行わなければならない。

  1. 幼児は安定した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な体験を得ていくものであることを考慮して,幼児の主体的な活動を促し,幼児期にふさわしい生活が展開されるようにすること。
  2. 幼児の自発的な活動としての遊びは,心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して,遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること。
  3. 幼児の発達は,心身の諸側面が相互に関連し合い,多様な経過をたどって成し遂げられていくものであること,また,幼児の生活経験がそれぞれ異なることなどを考慮して,幼児一人一人の特性に応じ,発達の課題に即した指導を行うようにすること。

第2 教育課程の編成

 幼稚園は,家庭との連携を図りながら,この章の第1に示す幼稚園教育の基本に基づいて展開される幼稚園生活を通して,生きる力の基礎を育成するよう学校教育法第23条に規定する幼稚園教育の目標の達成に努めなければならない。幼稚園は,このことにより,義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとする。

出ました!「生きる力の基礎」!!保育所保育指針第2章「子どもの発達」1乳幼児期の発達の特性でも出てきましたね。「生きる力」ではなくて、「生きる力の基礎」です。

で、ここで出てくる学校教育法第23条とはこちらです↓

【学校教育法第23条】
幼稚園における教育は、前条に規定する目的を実現するため、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

  1. 健康、安全で幸福な生活のために必要な基本的な習慣を養い、身体諸機能の調和的発達を図ること。
  2. 集団生活を通じて、喜んでこれに参加する態度を養うとともに家族や身近な人への信頼感を深め、自主、自律及び協同の精神並びに規範意識の芽生えを養うこと。
  3. 身近な社会生活、生命及び自然に対する興味を養い、それらに対する正しい理解と態度及び思考力の芽生えを養うこと。
  4. 日常の会話や、絵本、童話等に親しむことを通じて、言葉の使い方を正しく導くとともに、相手の話を理解しようとする態度を養うこと。
  5. 音楽、身体による表現、造形等に親しむことを通じて、豊かな感性と表現力の芽生えを養うこと。

続きです。

 これらを踏まえ,各幼稚園においては,教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの幼稚園教育要領の示すところに従い,創意工夫を生かし,幼児の心身の発達と幼稚園及び地域の実態に即応した適切な教育課程を編成するものとする。

  1. 幼稚園生活の全体を通して第2章に示すねらいが総合的に達成されるよう,教育課程に係る教育期間や幼児の生活経験や発達の過程などを考慮して具体的なねらいと内容を組織しなければならないこと。この場合においては,特に,自我が芽生え,他者の存在を意識し,自己を抑制しようとする気持ちが生まれる幼児期の発達の特性を踏まえ,入園から修了に至るまでの長期的な視野をもって充実した生活が展開できるように配慮しなければならないこと。
  2. 幼稚園の毎学年の教育課程に係る教育週数は,特別の事情のある場合を除き,39週を下ってはならないこと。
  3. 幼稚園の1日の教育課程に係る教育時間は,4時間を標準とすること。ただし,幼児の心身の発達の程度や季節などに適切に配慮すること。

「1日4時間」「39週以上」というのは、ぜひ覚えておきましょう。

コメント

  1. 松島典子 より:

    はじめまして。
    3年めの崖っぷちで焦っいるところ、こちらを見つけました
    もう何処に焦点を当てて勉強すれば良いか見失いあきらめかけていましたが、とてもわかりやすく頭の整理が、できまたやる気を取り戻しました。
    これからも活用させてもらいます
    絶対合格したいです

    • うぱみ より:

      松島典子さん、コメントありがとうございます(*^^*)

      お役に立てて嬉しいです♡

      涼しくなってきましたが、体調を崩さぬよう、残り1ヶ月と少し頑張ってくださいね☆

  2. Ma より:

    すごく勉強になります。
    うぱみさんは、わかりやすくて
    かなりありがたいです(T_T)

    • うぱみ より:

      Maさん、コメントありがとうございます(≧▽≦)

      お役に立てて嬉しいです。

      Maさんの勉強がはかどりますよう、応援しています♡

  3. まある より:

    試験まで残り一カ月を切り、スランプもあって焦りだけが募っています。
    そんな中、うばみさんに教えていただきたいのですが…

    保育時間の決定権は、誰にあるのでしょうか?

    一問一答で「保育所の長」とあるのですが、私方では市町に決定権がある様なので…よろしくお願いします。

    • うぱみ より:

      まあるさん、コメントありがとうございます。

      私も実際のところはよくわからないのですが、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第34条」に「保育所の長がこれを定める」とあるので、試験で問われた時の回答は「保育所の長」だと思います。

      公立の保育所では、市町は「設置者」に当たると思うのですが・・・地域によっては、市町がある程度指示を出しているのかもしれませんね。

      • まある より:

        うばみさん 早速の回答ありがとうございます。

        そうですね。試験の回答は、運営基準や法律が基本でした。
        現場のことを考えていたら、回答がたくさんになってしまいますね。

        既にパニクってます。
        試験で焦らず落ち着いて出来る様に、少しずつでも問題を解いて自信をつけたいと思います。

        ありがとうございました。