本日試験の方☆落ち着いて最後まで頑張ってください!(^^)!

児童家庭福祉:子ども・子育て支援新制度①地域子育て支援拠点事業

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本日試験の方!落ち着いて最後まで頑張ってください!(^^)!

2012年(平成24年)より始まった「子ども・子育て支援新制度」。

子ども・子育て支援法第59条、児童福祉法、母子保健法における「地域子ども・子育て支援事業」で示された13の事業の中から、特に出題の多い「地域子育て支援拠点事業」について、まずは理解を深めましょう♪

  • 地域子育て支援拠点事業
    ・・・☆(1〜2問出題)
  • 利用者支援事業
    ・・・△(ときどき出題)

「地域子育て支援拠点事業」と間違えやすい「利用者支援事業」についても一緒に学習しましょう(^o^)♡

地域子育て支援拠点事業

ざっくりいうと「子育て支援センター」です✿

子育て世代に関わらず、現代社会では、核家族化や地域のつながりの希薄化が起こっていますね。そんな中、なんと3歳未満の乳幼児の7~8割は、保育園などへ行かず、家庭で育てられているんです!

そのため、「近くに頼れる人がいない」「近くに相談できる人がいない」等の悩みを抱えているママさんも多いです。子育ての孤立化や、子どもたちの人とかかわる機会の減少は、ママさんたちが悪いのではなく、いまや「社会全体の課題」ですね。

このような課題に対応すべく、「地域で子育て家庭を支えよう!」「子育て中の親子が気軽に集い、相互交流や子育ての不安・悩みを相談できる場を提供しよう!」と整備されたのが、「地域子育て支援拠点」なのです。

地域子育て支援拠点の事業内容

  1. 交流の場の提供・交流促進
  2. 子育てに関する相談・援助
  3. 地域の子育て関連情報提供
  4. 子育て・子育て支援に関する講習等

子育て支援センターって、家には無いおもちゃがあったり、同じくらいの月齢の子と遊ぶ経験をさせたかったりで、利用する人も多いと思います。ベビーマッサージやベビーヨガ、ベビー英会話などやっているところもありますね(●^^●)

平成29年度前期試験 児童家庭福祉 問20
 次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
最近引っ越してきたHさんは、I君(1歳8か月、男児)を養育しながら、1か月前から週に2日事務のパートタイム就労を始めた。それに伴い週に2回、J保育所の一時預かり事業を利用している。I君担当のK保育士は、Hさんから子育てについてよく相談を受け、対応をしている。先日、Hさんから、「夫の転勤で引っ越してきたばかりなので、まだ知り合いがいない。身近な子育ての話し相手や子育て仲間、子育てに関する情報がほしい。」と相談された。

【設問】
K保育士がHさんに利用を勧める事業として、最も適切なものを一つ選びなさい。

  1. 子育て短期支援事業
  2. 子育て援助活動支援事業
  3. 地域子育て支援拠点事業
  4. 乳児家庭全戸訪問事業
  5. 放課後児童健全育成事業

「子育て支援センター紹介するといいよ☆」ってことですね。
こういった事例問題の答えは、高確率で答えが「地域子育て支援拠点事業」なのです・・・。

以前の制度では、「ひろば型」「センター型」「児童館型」の3種類でしたが、「ひろば型」と「センター型」が統合して「一般型」に、「児童館管型」は「連携型」になりました。

一般型

主に3歳未満の子どもと保護者が立ち寄り、交流するための「常設」の施設です。

「ひろば型」と「センター型」が統合されました。

週3日以上、1日5時間以上開設されます。

保育所や公共施設の空きスペース、商店街の空き店舗、民家、アパートの一室などを活用します。

先に紹介した「地域子育て支援拠点事業」の事業内容のほかに、「一時預かりや放課後児童クラブ」や「出張ひろば」を行うところもあります。

地域子育て支援拠点【一般型】の事業内容

  1. 交流の場の提供・交流促進
  2. 子育てに関する相談・援助
  3. 地域の子育て関連情報提供
  4. 子育て・子育て支援に関する講習等

+

  • 一時預かりや放課後児童クラブを一体的に
    →一時預かり事業や放課後児童クラブなどの子育て支援活動を、地域子育て支援拠点施設で一体的に実施。関係機関等とネットワーク化を図ることで、よりきめ細かな支援を実施する。
  • 出張ひろば
    →親子が集う場を常設することが困難な地域に出向き、出張ひろばを開設(週1~2回、1日5時間以上)

職員は、「子育て支援に関して意欲があり、子育てに関する知識・経験を有する者 (2名以上)」です。

連携型

「児童館型」が、実施対象施設や日数の見直しにより「連携型」へと移行しました。

「一般型」と似ていますが、児童福祉施設で実施すること、児童福祉施設等の職員や子育て経験者をスタッフに交えて実施するところが特徴です。

公共施設や、児童館・保育園などの児童福祉施設に設置されます。

週3日以上、1日3時間以上開設します。

地域子育て支援拠点【連携型】の事業内容

  1. 交流の場の提供・交流促進
  2. 子育てに関する相談・援助
  3. 地域の子育て関連情報提供
  4. 子育て・子育て支援に関する講習等

+

  • 地域の子育て力を高める取組の実施
    拠点施設における中・高校生や大学生等ボランティアの日常的な受入・養成の実施

「地域の子育て力を高める取組」を行っているところもあります。

職員は、「子育て支援に関して意欲があり、子育てに関する知識・経験を有する者(1名以上)児童福祉施設等の職員が協力」となっています。

地域機能強化型

「一般型」に「利用者支援機能」「地域支援機能」を足したものです。

週5日以上、1日5時間以上開設。

地域子育て支援拠点【地域機能強化型】の事業内容
☆基本事業

  1. 交流の場の提供・交流促進
  2. 子育てに関する相談・援助
  3. 地域の子育て関連情報提供
  4. 子育て・子育て支援に関する講習等

☆利用者支援

  • 学校・幼稚園・認定こども園・保育所・放課後児童クラブ・児童館などの事業の利用についての情報集約・提供
  • 保育所などの利用についての相談
  • 保育所などの利用支援・援助・調整(市町村と連携)

☆地域支援 

  • 地域の多様な世代(高齢者や学生など)との交流・連携を継続的に
  • 地域の伝統文化や習慣・行事を継続的に
    →親子の育ちの支援
  • 地域の子育て資源の発掘・育成を継続的に
  • 家庭に対して訪問支援を継続的に

地域ボランティア、町内会、子育てサークルなど、様々な地域住民・団体との支援・協力関係の構築を行います。

保育園に行くと、保育士さんに子育てや発達の相談を日常的にしたり、季節の行事や伝統文化を体験したりすることができますが、保育園に行っていないとそういったことが難しいことも。オマケに小さい子どもを連れて、出かけるのってホント大変なので(・_・;)

子育て支援センターで、子どもを遊ばせながら、子育てについて専門の知識を持った人に相談したり、いろいろな体験をしたり、保育所などの施設利用についても相談したりできると便利ですね!

職員は「育児・保育等について相当の知識・経験を有し、地域の子育て事情や社会資源に精通する者(2名以上、ただし利用者支援を実施する場合には3名以上)」とされています。

ミニテスト

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利用者支援事業

ママさんたち(子育て家庭や妊産婦)が、教育・保育施設や、多様な地域子ども・子育て支援事業、保健・医療・福祉等の関係機関の情報を自分で調べて、適切に活用するのは、なかなか大変です(+_+)

そこで、これらの資源を円滑に利用できるように、ママさんたちの身近な場所で、相談や情報提供、助言などの必要な支援を行ったり、関係機関との連絡調整、連携・協働の体制づくり等を行ったりすることを「利用者支援事業」といいます。

利用者支援は、三党合意に基づく子ども・子育て支援法案の修正により、市町村事業として法定化されました。

基本型

「基本型」は、「利用者支援」と「地域連携」の二本柱です。
地域子育て支援拠点事業と一体的に運営することで、市区町村における地域の子育て家庭が、それぞれ適切な施設・事業を利用できるようにするようにしています。

利用者支援

それぞれの子育て家庭のニーズを把握して、適切な施設・事業を円滑に利用できるようにするための支援です。

地域子育て支援拠点等の身近な場所で、

  • 子育て家庭等から日常的に相談を受け、個別のニーズ等を把握
  • 子育て支援に関する情報の収集・提供
  • 子育て支援事業や保育所等の利用に当たっての
    助言・支援

地域連携

利用者支援を円滑に進めるには、

  • より効果的に利用者が必要とする支援につながることができるように、地域の関係機関との連絡調整、連携・協働の体制づくりを行う。
  • 地域の子育て支援資源を、育成
  • 地域で必要な社会資源の、開発
    →地域「子育て支援のネットワーク」に基づく支援

職員は「専任職員(利用者支援専門員)を1名以上配置」とされており、専任職員となるには、下記のすべてを満たさなければなりません。

  1. 子ども・子育て支援に関する事業(地域子育て支援拠点事業など)の一定の実務経験を有する者
  2. 子育て支援員基本研修を修了した者
  3. 専門研修(地域子育て支援コース)の「利用者支援事業(基本型)」の研修を修了した者

事業の内容は、「地域子育て支援拠点事業(地域機能強化型)」と似ていますが、利用者支援事業はより専門的で経験を積んだ職員が配置されているんですね(●^o^●)

特定型(保育コンシェルジュ)

主に市町村の窓口で、子育て支援サービスに関する相談にのります。

職員は、「専任職員(利用者支援専門員)を1名以上配置」で、「子育て支援員基本研修及び専門研修(地域子育て支援コース)の「利用者支援事業(特定型)」の研修を修了している者が望ましい」とされています。

母子保健型

主に市町村の保健センター等に設置されます。

保健師などの専門の職員が、妊娠期から子育て期にわたるまでの母子保健や育児に関する相談にのってくれます。相談の内容から、妊婦さんや子育てママさんそれぞれの状況を継続的に把握して、支援を必要としている人が利用できる母子保健サービス等の情報提供を行ったり、関係機関と協力して支援プランの策定などを行ったりします。

職員は、「母子保健に関する専門知識を有する保健師、助産師等を1名以上配置」とされています。

ミニテスト

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↑ちょこっとだけ「地域子育て支援拠点事業」についての問題も含まれています♪

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コメント

  1. てんちゃん より:

    質問があります。
    地域子育て支援拠点事業は、一般型と連携型の2種類でしょうか?
    それともうばみさんの言う通り、地域機能強化型も含めた3種類でしょうか?
    様々なテキストに異なることが記載されている為、質問させていただきました。
    もしよろしければ、教えてくださると幸いです。

    • うぱみ より:

      てんちゃんさん、コメントありがとうございます。

      基本的には、「一般型」と「連携型」の二つと考えていいと思います。さらに「一般型」をバージョンアップしたものが「機能強化型」らしいです。

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