待機児童解消できない理由の一つ保育士不足。ニュース深読みで特集

「NHKニュース深読み」で、「保育士不足」が特集されました。政府は2017年までに「保育士」を9万人増やすと言っています。

保育園

「保育士」の資格を持っているのに働かない(働けない)「潜在保育士」が70万人超、毎年「保育士」が約5万人増えている中で、なぜ、現役保育士が不足するのでしょうか?

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保育士不足の背景

共働き家庭が増えた

少子化でも、保育園に子どもを預けて働きたい人が増えた背景には、共働き家庭が増えたことが挙げられます。

女性の社会進出で、結婚・出産後も働きたい女性が増えただけではなく、旦那の給与が低くて共働きでなければ子供を養えない!という切実な家庭も多いです。「1億総活躍社会」なんてものを政府が推し進めていますが、進めれば進めるほど、共働きでなければやってけない家庭が増えることになりそうですね。

保育園

国は保育施設(ハコ)を増やしていますが、それでも待機児童の増加が止まらないのは、そこで働く保育士が少ないからです。「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」で保育士の数は以下のように決まっています。

乳児(満0歳)おおむね3人につき、保育士1人以上
満1・2歳の幼児おおむね6人につき、保育士1人以上
満3・4歳の幼児おおむね20人につき、保育士1人以上
満5歳の幼児おおむね30人につき、保育士1人以上

実際に働く保育士が増えないと、待機児童が減らないんですね。

条件に合う仕事がない

これから保育士を目指して勉強を頑張ろう!という人にとってはあまりいい内容ではないかもしれませんが・・・

次のような理由が、「ニュース深読み」で紹介されていました。
・長時間労働(残業当たり前)
・重い責任(命を預かる仕事)
・ストレス(クレーム対応など)
・低賃金(全保育士の平均賃金21万円)

もちろんこんなブラック企業みたいな職場ばかりではないですが(少なくとも私が今働いている職場は定時で帰れるし、有給取得率も高いです)、こういった職場も多いことは事実です。一部の営利企業的な保育所を除いては、現状、保育士の給与はとても低いし、昇給もほとんどありません

遊ぶ赤ちゃん

保育所で子どもを預かる時間は、一般企業よりも長いです。というのも、保護者の家庭が、夫婦そろって正社員(8時間労働)であれば、会社まで往復で1時間とすると、約9時間子どもを預けることになります。家庭によって子どもを預ける時間、お迎えの時間は異なりますので、いろいろな家庭の事情に合わせて、朝早くから、夕方(夜)遅くまでやっている保育所もあります。保育士がシフト制だとしても、一般企業より早く勤務が始まる日や、一般企業よりも遅くまで働く日も、結構な頻度であるのです。

賃金がそれなりに高くて、昼間子どもが学校に行っている間だけ働きたい、というのはみんなが思っていることなので、「昼間だけ」「給与が高い」「短時間」の仕事ってなかなか見つからないんですよね。逆に、「朝早くからお昼まで」とか、「夜遅くまで働けます」と言う人の方が、求人があったりします。

保育士不足解消のため、政府の施策

厚生労働省が保育士不足解消のための緊急対策として、以下のことを考えているようです。

・朝早くや夜遅くの子どもが少ない時間帯は、2人に1人は無資格でも可。
・復帰した潜在保育士に一時金(2年以上働くと返済の義務がなくなる)
・幼稚園や小学校の免許を持っている人に働いてもらう

潜在保育士70万人にいかに働いてもらうかではなく、とりあえず「保育士」じゃなくてもいいや、政府の発想・・・。そこに保育士の社会的地位の低さの根本があるように感じてならないです。

増やすのもいいですが、今働いている人が辞めないように、待遇の改善をしてほしいところです。

深読み視聴者の声

twitterに寄せられた、深読み視聴者の声です。

保育士は社会を支えてる

私は、保育士は「子どもを健やかに育てる」だけではなく、社会の基礎の部分を支える仕事だと思っています。

保育士の資格を取った後、保育士をするかはだいぶ悩みました。ほかの職種の勤務経験もあるので、そちらの仕事をした方が給与は断然いいです(保育士の倍くらい)。

でも、待機児童が増えていく中で、自分一人が保育士をすることで、5人の子どものお母さんが、仕事に行くことができるようになるかもしれない。そうすれば、子どもたちの暮らしもよくなるし、市町や国に入る税金も少し増えるかもしれない。

お母さん一人が正社員で月20万円かせぐとしたら、5人のお母さんが働いたら月100万円です。別に私が手にするお金ではないですが、社会にそれだけの価値を提供できるかもしれないのです。

自分一人が働くことで、たくさんの人の生活に変化がある。それってすごいことじゃないですか?

子どもの土台

ただ、保育士の仕事って、子育ての延長みたいな感じで、社会的な評価が低いんですよね。

保育料、詳しい額は分かりませんが、夫婦共働きで、月2万円で子どもを預けて、お母さんが正社員として月20万円働けるようになるとしたら、そういった子どもをたくさん預かる保育士の賃金が15万円ってやっぱり低いですよね。保育士が働くことによって、社会全体が得る利益を考えたら、もっと保育の人件費に国が投資するべきだと思います。

現役保育士だけでなく、未来の保育士さんたちのためにも、待遇の改善を期待するばかりです。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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うぱみ

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