平成28年前・後の保育原理の出題傾向と問題形式まとめ

平成28年度前期試験・後期試験の傾向まとめです。

全体としては、大きな変化というより、少しずつ変化している、という感じです。

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問題形式の変化

より、正確な知識が必要に


平成26年以前と、平成27年以降では、問題形式傾向に変化があります。

「正答を選ぶ」「誤答を選ぶ」問題が減った

5つの文章の中から、正答または誤答となる文章を一つだけ選ぶ問題、平成26年度までは5問程度あったのですが、2問程度になりました。

平成26年度本試験 保育原理 問13
 次の文は、障害のある子どもの保育の計画についての記述である。「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」のウ「障害のある子どもの保育」に照らして考えた場合、正しいものを一つ選びなさい。

  1. 障害のある子どもの保育については、療育を最優先に考えて、計画する。
  2. 障害のある子どもの保育は、他の子どもと一緒に行動することが難しいので、他の子どもとは別に保育するよう計画する。
  3. 集団保育しているのだから、みんなと同じことを一緒にできるように障害のある子どもに合わせた保育を考え計画する。
  4. 障害のある子どもの保育は、クラスの指導計画には位置付けず、別に計画する。
  5. 障害のある子どもが他の子どもとの生活を通して成長していけるように、また、子どもの状況に応じて保育する観点から支援のための計画を個別に計画する。

正答:5 

けっこう、明らかに「正答」「誤答」が分かる問題が多かったのですが・・・

「組み合わせ」問題が増えた

「正答を選ぶ」「誤答を選ぶ」問題の減少で、何が増えたかというと、語句と文章を組み合わせる問題です。

平成28年度後期試験 保育原理問15
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の(3)「指導計画の作成上、特に留意すべき事項」の一部である。【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の語句を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

【Ⅰ群】

  1. 個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。
  2. 一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること。
  3. 一人一人の子どもの生活や経験、発達過程などを把握し、適切な援助や環境構成ができるよう配慮すること。
  4. 専門機関との連携を図り、必要に応じて助言等を得ること。

【Ⅱ群】
ア 障害のある子どもの保育
イ 発達過程に応じた保育(異年齢で構成される組やグループ)
ウ 発達過程に応じた保育(3歳未満児)
エ 発達過程に応じた保育(3歳以上児)

  A B C D
1 ア エ イ ウ
2 イ ア ウ エ
3 イ エ ウ ア
4 ウ エ イ ア
5 エ ウ イ ア

正答:5

このような問題は、時間がかかりますね・・・。

今回の場合は、「成育歴」という言葉が出てくるのが「3歳未満児」だということを押さえてあれば、一発ですが。

「穴埋め」問題が再び増えた

平成26年度減ったかと思われた穴埋め問題が復活!!

ほとんどが保育所保育指針からなので、保育所保育指針を良く学習しておけば、大量得点をねらえます。

平成28年度後期試験 保育原理 問14
 次の文は、「保育所保育指針」第4章「保育の計画及び評価」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

  • 保育所の生活における子どもの発達過程を見通し、( A )の連続性、季節の変化などを考慮し、子どもの実態に即した具体的なねらい及び内容を設定すること。
  • 具体的なねらいが達成されるよう、子どもの生活する姿や発想を大切にして適切な環境を構成し、子どもが( B )的に活動できるようにすること。
  • 保育士等は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化などに即して保育の過程を記録するとともに、これらを踏まえ、指導計画に基づく保育の内容の見直しを行い、( C )を図ること。
  • 自らの保育実践の振り返りや職員相互の話し合い等を通じて、専門性の向上及び保育の質の向上のための( D )を明確にするとともに、保育所全体の保育の内容に関する認識を深めること。

   A   B   C   D
1 保育  自発  推進  目標
2 活動  意欲  変革  問題
3 遊び  能動  修正  方法
4 生活  主体  改善  課題
5 発達  積極  調整  意識

正答:4

ただ、これが紛らわしい。
「自発的」と「意欲的」と「能動的」と「主体的」と「積極的」の違いって何だよ?!って考え始めると夜も眠れません。
もうとにかく数をこなして、呪文のように覚えていくしか・・・(>_<)

出題傾向の変化


保育の歴史についての出題が増えていますが、全体的にはあまり大きな変化はありません。

パーセンテージは、平成28年度前期試験・後期試験での%。
横の矢印は、↑(出題増)、↓(出題減)、→(ほぼ変わらず)を表しています。

人物、著書、教育論(日本人)・・2.5%↓

平成28年度は出題がありませんでしたが、「保育原理」で出題される日本人は、「倉橋惣三(そうぞう)」がほとんどです。

保育原理で問われる日本人は、その約8割が「倉橋惣三(そうぞう...
赤沢鍾美(あつとみ)、野口由香なども押さえておきましょう。
https://hoikushi-taisaku.com/shakaiteki-yougo/japonais-rekishi/

人物、著書、教育論(外国人)・・5.0%↓

平成28年度出題されたのは、ルソー、コメニウス、マクミラン、フレーベル。

他にも、モンテッソーリ、オーエン、オーベルラン、デューイなどが人気です。

教育原理や保育の心理学と共通する人物もいるので、これらの科目と合わせて学習していくと効率がいいですよ。
https://hoikushi-taisaku.com/hoiku-genri/juuyou-gaikokujin/

保育所保育指針・・52.5%↑

20問中8~11問が、保育所保育指針からの出題です。平成28年度は若干多めでした。

問題形式は様々ですが、穴埋めや○×組み合わせが多いです。
保育所保育指針全体から出題はありますが、特に多いのは、第1章「総則」、第3章「保育の内容」、第4章「保育の計画及び評価」です。

保育原理での保育所保育指針の出題率は、44%。20問のうち、...
※この記事は旧保育所保育指針を元に書いています。新保育所保育...
※この記事は旧保育所保育指針を元に書いています。新保育所保育...
どこから学習していいか迷っている人は、まずは「保育所保育指針」を読んでみましょう。

法規・条約・・・7.5%↓

私の分類ですが、他の科目の「法規・条約」とは少し定義が違って、ここでは「児童福祉法」「保育所児童保育要領」「児童の権利に関する条約」「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」といった保育に関連する法規・条約をまとめています。

穴埋めが多いので、代表的な条文は練習しておきましょう。

保育事例・・・17.5%↓

問題形式はほとんどが○×問題で、実際の場面での対応が5つほど書いてあって、それぞれについて保育所保育指針に基づいて、○×を判断していきます。

*日常的鍋面での子どもへの対応
*保護者への対応
*ネグレクト・虐待の恐れのある親への対応

「保育所保育指針に照らして」答える問題が多いですが、保育所保育指針を丸暗記していなくても、常識的に解けるサービス問題的なものも多いです。

ですが、「保育所保育指針」を読むに越したことは無いので、手元に置いて、毎日少しずつでも読んで、実際の保育の場面をイメージしておきましょう。

保育の歴史・・・12.5%↑

前回ほとんど出題されないので対策は後回しでOKのようなことを描いたのですが、平成28年度は、急に出題が増えました(;一_一)

日本の保育の歴史など、人物、著書、教育論(日本人)・(外国人)とも関連する内容です。
人物に関連して、少しずつ学習を深めていくといいとお見ます。

その他・・・2.5%→

一時保育や相談援助活動について出題されています。

保育原理の学び方

「保育所保育指針」を読まずして、保育原理はとれません。
逆に言えば、保育所保育指針をよく読んで、穴埋め、○×ができるようによく練習しておけば、確実に合格に近付けます。

児童福祉施設の創設に関わる人物(日本人・外国人)、それにまつわる歴史も勉強しておくと、他の科目でも活躍しますよ。